カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
紅一点・・・多くは男性の中に女性が一人混じっていることに用いられることが多いように思います。その意味では、黒(男)の中に赤(女性)一点というイメージでしょうか。
本来、この「紅一点」は、黒ではなく、緑色に対するザクロの花の赤(紅)を指し、北宋時代の詩人でもあった王安石の詩中にある「万緑叢中紅一点」に由来すると言います。
従って、緑一色の叢(くさむら)の中に咲く紅いザクロの花が一際目立っているのを詠んだもの。
初夏のこの時期、母屋の裏庭で、まさに紅一点を連想させるようにザクロの花が鮮やかです。
草むらと言うよりも、ザクロの濃い緑の葉との対比の方が、より鮮やかに感じられます。
これは、紅色の反対色(補色対比)としても色彩学的にも理に叶っている訳で、その意味では、人間の目により鮮やかに映えるのは、実際は黄緑色の草むらではなく、むしろ “万緑梢中紅一点”・・・でしょうか。
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