カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 つい先日、松本の街中で唯一残っていた映画館『エンギザ』閉館(自己破産)というショッキングなニュースを耳にしました。

 子供が小さかった頃は家族連れでドラエモンや、子供たちが上京してからは、家内と二人で最近のノダメまで見に行った、お馴染みの映画館でした。

 高校時代から通った洋画中心の中劇(ここには昔の名画を上映する小さな映画館「中劇シネサロン」も併設されていて、当時確か100円で、高校生の味方でした)や、東宝セントラルなど、旧制高校があったせいか、街のサイズ以上に他にも銀映など幾つもの映画館が松本にはありましたが、ここで大正時代から続いていたという市中にあった最後の老舗の映画館(シネコン)も閉館してしまいました。
 
 買い物の後や、急に思い立って行く時にはとても便利な映画館でしたが、これからは車で郊外にあるシネコンまで行かないと松本では映画は見られなくなってしまいました。

 映画そのものが下火と言うよりも、最近のホームシアターやレンタルDVDの普及等で、映画館に足を運ぶ人が少なくなっていることもあるのでしょう。

 我が街のキャッチフレーズは、“アルプスの見える文化都市”信州松本・・・。映画館のみならず、老舗の本屋さんや文具店も消えてしまいました。松本に限ったことではないのかもしれませんが、何だか文化都市が虚しく聴こえます。