カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 先日、ハーモニーメイト向けの先行発売で、10月13日(水)の上岡敏之指揮ヴッパタール交響楽団演奏会の前売りが開始されたので、早速その日の夕刻、ハーモニーホールの事務所に寄って2枚チケットを購入してきました。
(指揮振りを是非見たかったので、少々前方の席にしました)

 6月中旬だったでしょうか?朝日新聞の月曜版に『GLOBE』という紙面があり、そこで指揮者の上岡敏之氏が紹介されていて、興味深く読みました。
演奏会の予告リーフレットでの予備知識はありましたが、その記事で初めて知った幾つかの事実。

曰く、湘南高校出身で、国際的にも活躍している指揮者大野和士氏の一年後輩。高校時代から音楽部で既にカリスマ的だった大野氏と対極にあり、そのあまりの人見知りを心配した先生が音楽部に入部させ、人が変わったように伴奏のピアノを弾いていたという彼。芸大卒業後は一時期ホテルマンをしていたり、ドイツでは音楽活動で多忙を極め、心筋梗塞で倒れたこともあると言うのも初めて知りました。また、現地のファンである末期癌の女性から、「マエストロのピアノを聴いてから死にたい。」と言われ、彼女のためにラフマニノフの3番を弾き振りしたと言います。
マエストロぶらずに慎み深く謙虚な人柄で、現地では楽団員や市民から敬愛されていると言う紹介を読んで、ゲルギエフ&LSOの松本公演(松本県文で、こちらは11月25日)とどちらにしようか迷っていたのですが、上岡敏之&ヴッパタール交響楽団に決めました。
       
 余談ですが、今や国際的指揮者となった大野和士氏の活躍を見聞きする度に、民音コンクールの指揮者部門で、彼を押さえて一位となった指揮者十束尚宏さんを想います。
もう20年近く前ですが、シンガポールで一度生で聴いて心酔した指揮者です。最近あまり名前を聞きませんが、必ず出て来られると信じてずっと待っています。十束さんも、普段は慎み深く大変謙虚な方ですが、オケの鳴らせ方は素晴らしく、スタイルは仮に違えど、私の中では、まだ聴いたことのない上岡さんと印象が重なります。