カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
毎日電車で通勤しています。
以前、松本市内の事業所に通勤していた時は電車が不便(大糸線)なため、車で通勤していたのですが(距離的にも我家からだと車の方が近く)、その時は全く本も読まず、日経も会社に行ってから読むような状態だったので、このままではバカ(活字離れ)になってしまうと、事業所がまた諏訪方面になってからは電車に戻しました。
片道40分の貴重な時間。朝は日経を読み、帰りは文庫本を読むのですが、(特に朝は)読むものが無くなると『人間観察』です。これが意外と面白い・・・。
毎朝大体同じ箱に乗り合わせますので、毎日(ジロジロではなく何となく)見ていると、凡そ(先ずは)職業くらいは分かって来るものです。
例えば、髪をキチンと七三に分け、必ず日経を読んでいる地元の銀行の方々(新聞以外には不思議と鞄も何も持たれていませんが、お金を扱うので、そういう規則なんでしょうか?)。女性の方も銀行の方は結構日経を読まれています。
さらにJRにお勤めの方や、学校(高校)の先生。中でも養護学校の先生は、一緒の電車に乗る子供たちに常に目配りしています。イイ先生だなぁ。
また某駅で降りられる某社にお勤めの方々は、以前はずっとリストラ続きで暗かったのが、最近は業績も好調との報道通り明るくなられたように感じます。
また、以前県の教育委員会から或る委員を頼まれていた時は、乗り合わせる高校生達の様子が気になったのですが、お陰で(制服を着ていない高校生も含め)大体高校名(松本から諏訪方面までの沿線に13校あります)が分かるようになりました。学校によりそれぞれ特徴(校風)があって、これがなかなか興味深い。
そんな中で、以前お婆ちゃんが途中駅で乗ってこられた時に、いわゆる進学校の子たちは参考書を見て気にもしない中で、すっくと立ったのは、地元では必ずしも評判の高くない高校の男の子でした。それも、立っていたグループのリーダー格の子でしょうか、座っている子に向かって・・・、
「おい、立てよ!」
「・・・お婆さん、座ってください!」
お婆ちゃんは恐縮して、男の子たちに何度もお礼を言っていました。
その光景を見て(朝ですが)、学生時代好きだった、合唱曲『心の四季』などの作詞でも知られる吉野弘の詩(確か題は)『夕焼け』を思い出しました(母屋に学生時代に買った詩集があった筈)。
優しさだけでは立てないもの。彼等の勇気に、心の中で拍手です(パチパチ)。
「偉い!いいぞ、頑張れ若造!」・・・ですね。
今風の腰パン、ピアスの身なり(そう言えばバンクーバーかどこかでも話題になりましたが)はともかく、みんな素朴で純な子供たちです。
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