カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 6月になりました。梅の実も大きくなってきました。もうじき、うっとうしい梅雨が始まります。

 この時期、梅雨時の日本と違い、欧州は“ジューン・ブライド”と呼ぶように、雨も少なく、一年で最も清々しい季節を迎えます。日本で言えば、風薫る五月の感覚でしょうか。

 ちょうど上の娘が、先週からの出張でNYからパリに入っています。
私もこの時期に何度かヨーロッパに出張したことがありますが、パリはシャンゼリゼから伸びる道沿いのマロニエ(セイヨウトチノキ)並木に、白い花が咲いている頃でしょうか。
信州でも、最近では寒冷地でも可能なアメリカトチノキ(アカバナトチノキ)が植えられていて、赤い花を咲かせています(ご近所の庭に植えられているアメリカトチノキです)。

 もう10年近く前になりますが、出張日程上、週末パリに滞在した時も、言葉が通じず(一般の人はフランス語しか喋ってくれません)、オープンカフェではフランス語のメニューが分からずに、隣の人の食べているのと同じモノを頼ん(だつもり)でも違うモノが出てくる始末(美味しかったですが・・・)。タクシーや地下鉄も乗り方が良く分からないので、地図を頼りにシャンゼリゼ界隈から歩いて行った、往時の駅舎を使った印象派のオルセー美術館。他には自分で行けず、これまでオルセーばかり3回行きましたが、良かったですね。個人的にはルーブルよりも好き。娘にも、時間があれば行くように伝えておきましたが、せめてこの季節の、パリの街を散策する時間が取れれば良いのですが・・・。早起きして、朝のパリの散歩もお薦めです。
そう言えば、今後もう無いだろうと言う規模でのオルセーの引越し展(美術館改装のため実現とか)が、ここで東京でも開催されているんでしたっけ。もしかしたら、今行っても展示品が無いのかも・・・?

 ところで、この時期(だったと思います)にシャルル・ドゴール空港に着陸すると、滑走路脇の草原の至る所に巣穴が掘られ、ウサギが子ウサギを連れて、それこそあちこちで飛び回っていて驚いたことがありました。
赴任者に後で聞いたとこころ、飛行機のお陰で天敵が居なくて、ウサギにとっては飛行場の敷地内は天国なのだとか。なるほど・・・でした。そう言えば、空港ではバード・ストライクを避けるために鳥も追っ払いますものね。

 そしてもう一つ。この時期にイギリス(イングランド)の片田舎に行った時。“何も美味しいモノが無い”という英国料理ですが、「この時期のこれだけはお薦め!」(確かにいつもは中華かインド料理でした)と連れて行ってもらって、田舎のレストランで食べたラムは柔らかくて上手かったなぁ。絶品でした。ちょうどラムが一番美味しい季節なのだそうです。