カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
五月連休から始まった摘花(落花後は摘果)作業。母も家内も一緒に朝から夕方まで作業に追われます。
どの中心花(真中の花)が残せるか、どの花を摘むか、花の様子を見ながら(良いリンゴになりそうな花や実を残すように)一輪ずつ摘んでいきます(一輪摘花作業)。また枝の先端の二年枝(昨年伸びた枝)にびっしり付いた花は、実をならせても大きなリンゴになりませんし、他の枝に栄養が回るように全て摘んでしまいます。
小さなリンゴ園で60本しか無いとは言え、恐らく数万?前後の花を手作業で摘んでいくのですから、考えると気が遠くなる程の労働集約型作業です。落花後は、摘果作業になって6月まで続きます。
5月も中旬にもなってから、松本地方にも遅霜注意報があり心配しましたが、何とか大丈夫だったようです。
聞くところによれば、中心花だけを残して他の花を落としてしまうことができる薬剤もあるそうです。農家も後継者がおらず高齢化が進む中で、省力化のために止むを得ないという農家もあるとは思います。
しかし、私などはそうした農家の中では未だ“若造”ですので、薬剤に頼らず自分達の手で出来る限り頑張ろうと思います。
それに冬場に撒いた有機肥料(堆肥)の効果か、今年の花が例年よりも大きいのにはビックリしました。やっぱり、植物は掛けた手間だけちゃんと応えてくれるよう(だと信じたい気分)で、嬉しくなりました。実も大きいくなると良いのですが。
それに、今年は昨年と比べてミツバチが結構ブンブンと蜜を求めて飛んでいて、花から花へと受粉をしてくれました。働き者のミツバチにも感謝です。
さて、朝から夕方まで続く作業のため、時間を惜しんで昼食も手を抜くことしばしば。
近くのチャイナスパイスが昨年閉店してしまったため、テイクアウトが出来ず、この日は駅前まで買出しに行って、昼マックにすることに。
中年夫婦とお年寄りの母を含めた、お百姓さん3人で昼マック!です。
でも母も美味しいと喜んで、エビフィレオとマックナゲット、ポテトを喜んで食べていました。
ウーン、農作業風景も変われば変わるもの。我ながら感慨深いものがありました・・・・。
ま、ハンバーガーも“アメリカ版お焼き”と(ケンミン的に信州目線で)言ってしまえばそれまでかもしれませんが・・・。