カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 (少々前の、2月上旬のことですが・・・)
 それまで、ネット検索等で少々気になっていた松本上土(あげつち)の居酒屋『笹のしずく』。

 お城の近くなのですが、駅からは多少離れているため、これまで飲み会の時に候補に挙げてもメンバーから「遠い!」といつも却下されていました。
そこで、やむなく家内を誘って“探索”に出かけてみました。
予約の際に近くの駐車場を伺うと、市役所の駐車場にお停めくださいとのこと(やっぱり)。ここは夜間無料で市民に開放されます(家内が歩くのがイヤと、結局近くの有料駐車場に停めましたが・・・)。

 お店は、カウンターが8席くらいで、小上がりが4テーブルくらいでしょうか。二人なのでカウンターを予約しておいたのですが「空いてますから」と一番奥のテーブルを案内いただきました。若い方々のグループで小上がりは埋まっています。

 当日のお薦めリスト(2月時点での冬メニュー)からも含め、筍の七輪焼き(皮ごと出汁で炊いて下味を付けてあり、七輪で炙って皮を剥き、お好みで味噌を付けていただきます)、里芋とキノコの湯葉あんかけ、トマトおでん(トマトを丸ごと煮てあります)、自家製つくねの照り焼き、自家製〆サバ、自家製さつま揚げをオーダー。

そんな高級食材は使ってはいませんが、どれもこれも一手間も二手間もかけて工夫がされていて、また一品の値段もお手頃です。例えば、あんかけに入れられたシメジや刻んだ青物、トマトの煮汁に混ぜたトロロ昆布、そして日替わりというその日のお団子状態にしたさつま揚げは、中にウズラの卵が隠れていました。

 若いご夫婦がお二人で切り盛りされていて、特に料理人であるご主人の拘りと一生懸命さも感じられ好感が持てました。
また日本酒も黒龍や亀の尾、八海山など、品揃えにも拘りが伺えます。通常の燗酒には地元の晩酌用の定番、岩波。この日は『夏子の酒』の亀の尾を所望。

 う~ん、でも惜しいなあ。どれも味付けが濃過ぎて、我々夫婦のような中年には塩辛く感じられ、せっかくの手間を殺してしまっています。
もう少し味付けを薄めにすれば、きっと素材の味の微妙な変化も感じられ、かけた手間が引き立って料理が洗練されるのになぁ・・・と、とても残念でした。

 でも客層は若い方々が多かったので、若い方にはこれでいいのかもしれませんが(因みに家内からは「ここは、もういいわよネ!」とツレナイお言葉)、惜しいなぁ・・・

(・・・と、暫く躊躇していましたが、一生懸命さが伝わってくる若いご主人に期待して敢えて掲載します。頑張ってください!)

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