カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
ある週末、市中での所用で遅くなったので、そのまま松本市民芸術館の中(2階ロビー奥)にあるレストラン『井(Say)』へ。
先日、家内が観劇の後で館内で食事をして「良かったから」と、初めて行ってみました。
余談ですが、最初てっきり“丼”かと思っていましたが、Donに非ず。松本が扇状地で原池の井戸などの湧水が多く、また市井(セイ)での会話が弾む(Say)ように名付けたのだとか。大変失礼しました。
(写真はホールへの階段と、ホールとは反対側のレストラン遠景)
この日は、イベントも無いためか最初は私たちだけで、その後2組ほど来られましたが、イベントのある時は80席という広い店内もおそらく一杯になるのでしょう。
信州の食材を使った各種コースもありましたが、お目当てのお蕎麦を食べたかったので、アラカルト・メニューから飲兵衛用に馬刺し(中とろ)とタケノコやウドなど春らしい温野菜サラダを頼みました(+勿論ビールも)。
ざるは、一枚900円。細切りで、感じが『野麦』に良く似ています。野麦は九一と言いますが、9割ではないようですし、でも二八にしてはツナギがそれほど感じられず、また量も野麦よりも多く、返しのカツオが利いたそばつゆで美味しくいただきました。
蕎麦の専門店ではないレストランでのお蕎麦ですが、専門店も顔負けです。地産地消で信州らしいコースと共に本格的な蕎麦までありますので、サイトウキネンなどで県外から来られたお客様などをお連れしたらきっと喜ばれるでしょうね(ただ駐車場が少ないのが市民芸術館は玉にキズ)。
売り切れゴメンで昼しかやらないお蕎麦屋さんが多い中で、行列で並ぶことも無く、夜ゆったりと楽しむことが出来て満足でした。おそらく姉妹店の『草菴』の蕎麦も同様だろうと思いますが、ここ『井』は馬蹄形劇場の中に佇む意外な蕎麦の“名店”でした。レストランお目当ての場合は、芸術館の休館日の方がお薦めかもしれません。
帰りがけに蕎麦粉の割合をお聞きしたところ、
「二八ですが、何か問題でも・・・?」
「いえ、とても二八には思えなかったものですから。大変美味しかったです。また来ます!」
そして、その後も何度か伺っています。