カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 (少し前の話で恐縮ですが・・・)
 奥様が娘のところに行かれて不在の3月上旬の週末。しかも、雨と雪で外での仕事が出来ず・・・。残された仕事メモに沿ってノルマを終わらせ、夕刻いつものスーパーへ食料品の買出しに出掛けました(男一人での買い物って何となく気が引けますね)。

 何となく、今シーズン最後?の「おでん」を食べたくなったのですが、冬の間あれほど山積みだった「おでん用食材(おでん種)」が激減していました。でも太くてりっぱな大根が1本99円。卵だけではなく大根も物価の優等生ですね。

 太田和彦氏の『居酒屋放浪記・立志編』(第5話参照)の静岡の章『黒はんぺんにむせび泣く』に出てくる静岡名物という「黒はんぺん」が何となく食べたくなり練り物コーナーを探したのですが見当たらず。
鮮魚コーナーに「鰯のつみれ」が売っていたので「ま、いいか?」と替わりに買ってきました。本当は(赤?)味噌おでんにして試したかったのですが、赤味噌を(定番のコンニャクも!)買うのを忘れてしまいました。
 さて、先ずゆで卵を作り、大根の皮むきから始まり具材を入れて最後に静岡名物の「黒はんぺん」作りです。油で揚げればいいんだと思い、一応念のためにネットで調べてみたら、トンデモ8分、揚げるのは(考えてみれば当然ながら)薩摩揚げ。あっそうか。じゃあ「はんぺん」て・・・?何だ、ただ茹でるだけなんだ・・・と目からウロコでありました。
 しかし、今やネットは便利で親切ですね。詳しいレシピにはすりおろしの山芋を入れ、云々とありましたが、澱粉質なら小麦粉でいいや、と臭み消しも手抜きでチューブ入りの生ショウガで代用。
小判状に捏ねて熱湯に入れ茹でること2分強。
うーん、はんぺんと言うには歯応えが少し足りないか・・・。これじゃ、ただのつみれ?澱粉質が足りなかったか?シンプルなものほど、やっぱりプロには敵わないですね。

 さて、前日夕刻からじっくり煮込んで味が染みたおでん。
雪の一日で冬に逆戻りしたので、ちょうど良かったかもしれません。
奥様が帰られて(夕飯の支度をしなくても済み)喜ぶ顔が目に浮かびます。
(いつものことですが期待ほどの反応は無し。ま、人のことは言えないか?世の旦那様方反省しましょ!「美味しい!」くらいたまには言わなくっちゃ!・・・美味しかったら・・・ですが)

 一応、“黒はんぺん?”もそれなりに好評・・・ではありました。
やっぱ、赤味噌かなぁ?・・・今度(来冬?)こそ。