カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
今年は諏訪大社の7年に一度の御柱祭。木落しの映像をご覧になった方も多いと思います。4月上旬から上社・下社の順番にそれぞれ山出しが始まり、里引きから建て御柱まで諏訪の町は御柱一色になります。
今まで、御柱の年は、諏訪湖が凍って氷が割れてせり上がる御神渡(おみわたり)が必ず出来たと言われており、暖冬予想だったこの冬はどうだろうかと心配していました。
今年は予想以上には寒い冬でしたが、それでも最低気温は諏訪で氷点下5℃から7℃くらいでしょうか。昔のように10℃以下になることは稀で、最近は御神渡の出来ない年の方がむしろ多くなってしまいました。
「おぉ、さすが御柱年だぁ!」
残念ながら午後には融けてしまいましたが、その後も氷が張る日が出始めたので、このまま寒い日が続けば「もしかしたら」と期待を抱かせましたが、張ったり融けたりと、なかなか全面結氷には至らず諏訪の人にとっては気を揉む日々が続きました。
うーん、もう2月のこの時期までくれば今年も難しいかも・・・と心配していたところ、2月20日に神事があり遂に『明けの湖(うみ)』(注記)の宣言がなされました。
今年は御柱年なのに、タケミナカタノミコト(上社祭神)も残念ながら温暖化には勝てなかったようです。
【注記】
上諏訪の八剱(ヤツルギ)神社の神官が御神渡の出現の確認とその年の作柄などの吉凶を占い、御神渡が出来なかった時は「明けの湖」宣言をする。その年の天候や農作物の生育状況を含めた14世紀頃から続くその記録「神渡帳」は、現存する最古の気象観測記録の一つとされる。
報道によれば、『明けの湖』は明治時代に3回、昭和で15回、平成に入って既に16回目とのこと。
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