カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
年明け早々、N響の名誉指揮者でもあったオトマール・スウィトナー氏の訃報が報じられました。享年88歳。
ドレスデン・シュターツカペレを振ったモーツァルトの交響曲のLPは、(多分)どれも学生の頃なけだしの小遣いで買った廉価盤ですが我が愛聴盤でした(中でもリンツはベームやクリュイタンスなどCDも合わせて何枚もある中での我がベスト盤でした)。
放送に拠れば、後年パーキンソン病を患い、指揮棒を持つ手が震えるからと、潔く指揮棒を置いた由。最後の来日が1989年だったと言いますから、ちょうど海外赴任中で、そうした事実も知りませんでした。
決して派手さは無くも、端正で気品と温かみのある演奏でした。放送では、聴きたかったモーツァルトではなく、ブラームスの3番のライブが流されました。
そう言えば、当時のN響は、マタチッチ、サヴァリッシュ、ホルスト・シュタイン、スウィトナーと蒼々たるドイツ・オーストリア系のマエストロばかりでした(マタチッチおじさんは旧ユーゴスラビア出身)。
あの優しい慈愛に満ちた眼差しは忘れられません。マエストロのご冥福をお祈りいたします-アーメン(ここは合掌ではなく)
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