カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 小正月の1月9日と10日、松本恒例の“あめ市”が、本町や伊勢町などの中心街で行われました。
「敵に塩を送る」の語源ともなった、戦国時代、北条・今川の同盟により武田領への塩が絶たれた際、信玄の好敵手だった上杉謙信が「争いは弓矢でするもの」と越後の塩を武田方へ送ったことに由来すると言います。“塩の道”千国街道を運ばれて、当時武田領であった松本に着いた1月11日を記念して「塩市」として祝ったのが「飴市」に変わったとか。今でも塩を入れるカマス(俵?)の形をした福飴や、地元商店街の子供たちが「だるま」などを売っています。
 特に10日は市内が歩行者天国になり、お城からの時代行列や、上杉・武田方に分かれての綱引きなども行われ、言わば松本の初市としてアルプスの城下町が賑わいます。買い物ついでに本町まで行ってみましたが、もう歩行者天国が終わるところでした

あめ市が行われ賑わう本町と伊勢町のT字路のコーナーに、塩などを運んできたであろう往時を偲ばせる「牛つなぎ石」が今もひっそりと佇んでいます。

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