カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
県歌「信濃の国」に謳う「四つの平」、松本伊那佐久善光寺(実際はこれに諏訪と伊那同様「谷」の木曽も加えて)。山国信州はそれぞれが山に囲まれた盆地のため、“山の向こう”を望むことは稀です。でも、時々離れた所から意外にも遠く離れた山などが見えて「えっ、こんな所から・・・」と、はっとすることがあります。
そう言えば、以前会社の先輩が飯山のどこかの高原(峠?)から、日本海が見える筈と一人で出かけたことがあり、その“好奇心”(信州弁で言う「ずく」)に呆れたことがありました(ま、嘗て戸来村までキリストのお墓を見に行った方ですから)。
山で言えば、例えば松本からは鍋冠や大滝山に隠れて見えない穂高三山が塩尻からは(JRだと中央東線の下り線で塩嶺トンネルを越え塩尻駅へ下る右手に)見えますし、富士見町は勿論、下諏訪町にも富士見橋と名が付いた橋がある通り、下諏訪からも諏訪湖越しに富士山が恐らく皆さんの想像以上に大きく、くっきりと望めます(下諏訪・岡谷間のJR中央東線が高架になっていて、下諏訪寄りで車窓からも見える区間があります)。
我家周辺は、松本でも北に上った高台であるため、南は塩尻峠方面だけが山が低く空が広がっています。
そんなある日、以前から「もしかしたら・・・」と思っていたのですが、チロルとナナの散歩で蟻ヶ崎台を歩いていると、鉢伏から高ボッチの稜線が右肩下がりに下りていって塩尻峠の右側の一番低くなった先に何だか見覚えのある山並みが薄っすらと見えます。諏訪出身の家内に聞くと「たぶん、そうじゃないの」とのご託宣。そうです、八ヶ岳です。松本の市街地(の恐らく高台の蟻ヶ崎台や岡田の一部だけ)からも八ヶ岳が見えるとは余り考えてもいなかっただけに、(松本の住人にとっては)正直びっくりでした(但し、奥様は左程の感動でもないご様子)。少なくとも50年近くも松本に暮らして、これまで見たことも聞いたことも無かったのですから(ウン?話題性が無い?そうかなぁ・・・)。
【追記】
登山に詳しい会社の後輩からの説明では、松本平からは鉢伏山が邪魔になって八ヶ岳は見えないそうです、見えるのは仙丈ケ岳など南アルプスとのこと。
大変失礼いたしまた。