カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 ベートーベンの交響曲第7番。略して「ベトナナ」(ベトシチとも)。
嘗て、ワーグナーをして『舞踏の神化(聖化)』と言わしめた傑作中の傑作。
 最近では「のだめカンタービレ」の主題曲および劇中での演奏シーンでも使われ、若者にも人気が出た曲とか(追記)。
 個人的にも昔から好き(ベートーベンの交響曲中)で、愛聴版は(最近CDは全く購入していませんので新録音の知識は皆無。で、てっきり今は亡きC・クライーバーかと思っていたら)アバド指揮のウィーンフィル(VPO)との録音版(クリュイタンスとフルトヴェングラー&BPOのLPレコードもありますが・・・雪の夜、静かにレコードなんぞ聴きたいものですね)。「舞踏の神化」というよりも、個人的には“リズムと繰り返しの極致(≒神の領域)”だと思います。

 そして、この曲が12月のオーケストラアンサンブル金沢の松本公演でのメインプログラム。室内オケでフル編成ではありませんが、今から楽しみ(生で聴くのは初めて!)で、良く知らぬ(「のだめ」での知識程度)家内のために最近毎夜CDをかけてあげています(+私の解説付きで、本人はかなり迷惑そうですが・・・)。

 因みに、アバド&VPO版ではカップリングが第8番。その昔(確かメンデルスゾーンじゃなかったかと?)「二人の巨人(7番&9番)の間に挟まれた乙女」と評された曲と記憶していましたが、調べてもそんなエピソードは見当たらず・・・?他の曲?
でも、個人的には30分にも満たない、ベートーベンのシンフォニーとしては小品の8番ですが、とても愛らしくて好きな曲です。
【追記】
モーツアルトの交響曲中で、たった二つしかない短調のシンフォニーで、片や有名な40番ト短調に比べ、それほど一般的ではなかった「小ト短調」と呼ばれる第25番。映画アマデウスのみならず、「のだめ」でも取り上げられて問い合わせが殺到したとか。げにTVは恐ろしき・・・。
因みに、モーツァルトの交響曲中、私の一番好きなのは第36番『リンツ』。リンツ滞在中、4日間で書き上げられたとは、まさに天才。
少々渋めに(N響時代、大好きだった)オトマール・スウィトナー指揮のドレスデンシュターツカペレ版(これまたLPレコードです)とラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団版(CD)が我が愛聴版。
スウィトナー“おじさん”の厳しくも慈愛に満ちた目が忘れられません。