カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
今日は11月22日、『いい夫婦の日』。
今まで出会った中での、もう一組(第143話を参照ください)の“いい夫婦”。それは、クラシック・ギターの荘村清志ご夫妻です(実名で誠に恐縮ながら有名税ということでご容赦ください)。
シンガポールに赴任していた1991年だったでしょうか、赴任していた現地会社のメセナ活動としてシンガポール交響楽団(SSO)をスポンサードした際、荘村さんがソリストとして来演され、ロドリーゴの『ある貴紳のための協奏曲』(有名な「アランフェス」よりも個人的には好きな曲です)を演奏されたのですが、「演奏先に付いて来たのはこれが始めて!」という奥様もご一緒に来星されました。
夜シンガポールに到着での三泊(リハーサル+演奏会)の滞在の間、右も左も分からぬお二人だけにはしておけず、会社が終わった後、個人的にお世話をさせていただきました。
夕食(庶民的な地元のレストランにお連れして)を私の家族もご一緒させていただいたのですが、お二人共とても気さくで本当に素敵なご夫婦でした。
奥様は「有名人の妻」という気取ったところが全く無く、気さくで優しい姉御肌。でも、しっかりと旦那様を立てられていて、という感じで、お互いが思いやり、まさにベターハーフという言葉がピッタリでした。
シンガポール最後の夜。翌朝チャンギ空港までお見送りする予定だったのですが、奥様が(たった二日間ご一緒しただけなのに!)「空港まで来られたら、別れが悲しくなるので、ここで」と言われ、ホテルのロビーでご夫妻とはお別れしましたが、もうそこで涙ぐまれていたのが、今でも忘れられません。
その後、松本への来演もなくお会いしていませんが、2年ほど前だったでしょうか、朝日新聞で「素敵な(著名人)カップル」の紹介が何回かに亘って連載されたその第一回目が荘村清志ご夫妻。まさに我が意を得たりでありました。
一期一会ではありましたが、忘れ得ぬ我がイチオシの『いい夫婦』です。
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