カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 今年は、秋口に全く雨らしい雨が降らず、山にキノコが全然出ていないのだとか。横浜に住む叔母の9月連休の帰省時に、例年なら出始めのリコボウ(松本地方での呼び名。諏訪ではジコボウ)を食べさせてあげられるのに、今年は地面が乾いていてキノコの気配すらありませんでした。

 先週漸く雨が降りましたので、週末の早朝、近くのスーパーへの出荷を済ませてから、いつもの近くの里山に様子を見に行ってみました。

 食べるより採ることが大好きだった母方の叔父は、生前王ヶ鼻付近までキノコ採りに行っていたそうですが、私もどちらかと言うと母方系の遺伝子が疼くのか「採る楽しみ」派ですが、かと言ってそこまでの根性は無く、専ら車で5分足らずの里山一辺倒です。小学生の頃、お弁当持参で祖父にキノコ採りに連れて行ってもらった時の、子供心にも楽しかった“セピア色”の記憶が、40年以上経ってもキノコ採りに駆り立てるのかもしれません。
(但し、DNA覚醒はシンガポールからの帰国後。せいぜい10年ちょっとの素人同然で、誰でも分かるイグチ系のみ採取)

 さて、どうかなぁと思いつつ探してみると、松林の中に、ありました!リコボウ(ハナイグチ)が笠を開いて輝いて見えます。


 30分ほど探しましたが、結局小さなのを含めて僅か4本だけ。でも、今年の初物です。たくさん採れたら、今年も叔母の所に「信州の秋」を送ってあげようと思いましたが、4本では先送り。

 夕食には、母の大好物である天婦羅と、これまた秋の味覚である秋刀魚(近年豊漁か、安くて助かりますね。最近では信州でも刺身も含め鮮度の良いものが売られています)と共に定番の「キノコおろし」となってこの日の食卓を飾りました。

 秋だなぁ・・・。そんなに美味しいものではないかもしれませんが(実際、家内や娘達は見向きもしません)、間違いなく懐かしい田舎の秋の味です。

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