カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
毎朝チロルと散歩をしていると、日に日に秋の深まりを感じます。それは、時として温度であったり、風であったり、また音や匂い、そして色からも・・・。
秋蕎麦の真っ白な花と黄色のコントラストは、刈入れを控えた黄金色の田んぼです。今年は梅雨以降の天候不順で作柄が心配されましたが、稲穂も頭を垂れてしっかり実っているようです。
そして、田の畦道にはまさにお彼岸の日に相応しく彼岸花が咲いていました。どきっとするような赤が印象的です。別名曼珠沙華。仏教のサンスクリット語からとか。お墓に多く植えられているためか、日本ではあまり好かれる花ではないようですが、里山が秋に赤く染まる前に、田んぼの黄色の中に赤が映えています(注記)。
連休前半は好天でしたので、アルプス公園近くのビューポイントからの安曇野越しに見た北アルプスの峰々。秋になって夏雲が取れ、この日は常念を中心に遠く白馬方面までくっきりと見渡すことが出来ました。麓の安曇平にはこれまた刈入れを待つ田んぼが黄色のペンキを塗ったように広がっています。
季節の色のコントラスト。四季のある国に生まれた幸せです。
【注記】
Wikipediaに拠れば、田の畦に多く見られるのは、野ネズミやモグラが畦に穴を掘って田の水が漏れないように、彼岸花の有毒性の根(球根)を嫌って彼らが近寄らないためだとか。大昔からの先人の知恵だったんですね。