カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 先日、東京で勤めている長女が、プロジェクトが一段落して休みが取れたからと急なご帰還。仕事が終わって最終便に乗り深夜に着いて(予想通りとは言え、白河夜船の私ではなく家内が迎えに)、一日だけいて翌々日には早朝一緒に駅に行ってのご帰京。台風のようにあっという間に去って行きました。社会人となって2年目ですが、入社して2度目の年休とか。ま、自分で選んだ道ですから、親としては体を壊さぬよう願うのみです。
       
 さて、一日だけの実家での休日。「お蕎麦が食べたい」+「ドライブ」+「ナナも一緒で」(チロルは吼えるので可哀想ですがお留守番)というキーワードの組み合わせからの回答は(他の理由もあって)軽井沢(個人的には安曇野・翁を推薦するも却下!)と相成りました。

 早朝から仕事を片付け11時過ぎに松本を出発。ナナを乗せているので、スピードも控え目に途中東部湯の丸SAで休憩し、時間節約のためナビの佐久IC下車指令(コスト節約のためなら東部湯の丸で降り、浅間サンライン?を走った方が空いている筈です)を無視して、碓氷軽井沢IC経由で中軽まで2時間弱で到着。生憎インターの手前位から、霧雨が降りだしました。

 中軽には、昨年行った時には一杯で入れなかった「村民食堂」など星野リゾートが運営するエリア(星のや、ブレストンコートなど)が点在しています。娘が「あそこならペット同伴のレストランがある筈」とのことで、そのうちの一つ『ハルニレテラス』へ。

日経の地方版にも以前紹介されていましたが、星野リゾートが所有する楡の林の中に地元軽井沢の有名店がテナントとして点在する新しい商業施設。
その内の一つ、蕎麦の『川上庵』(旧軽にジャズが流れるお洒落な本店があります)のテラス席へ。軽井沢はどこへ行っても、別荘族の方々含め犬連れのお客さんの多いこと。皆(お犬様方は)お上品な格好をしていて、ご主人さま同様田舎モノのナナは少々気後れ気味?
でもナナは外面がいいのか(家では野生児ですが)、さすが元チャンピオン犬の子(孫?)。席に着いてもワンとも吼えず、ピクリともせずお座りの姿勢・・・。むしろ、こちらがビックリです。お隣のトイプードルを連れられた(初老の)お婆ちゃまがナナを誉めてくださいました。

 ハルニレテラスは、湯川の清流沿いの楡の林の中にあり、ウッドデッキでコテージ風の各テナントが繋がれ、所々に大きな楡の木が所々に残されていてとても雰囲気がありますが、もう少し広いのかと想像していました。
食事の後、これまた軽井沢の有名店『丸山珈琲』へ。自家焙煎の珈琲をいただき暫し歓談(写真は娘がオーダーしたカプチーノ。クリームで描かれた模様が見事です)。雨が少々強くなったのと女性陣がテラスは寒いというので、ナナは車でお留守番。同じ信州とはいえ、この日の軽井沢は気温17℃とかで、行き交う人達もすっかり秋の装い。半そでとバミューダパンツの私メは一人夏姿で、家内からヒンシュクを買っていました(都会とは10℃でも、同じ信州の松本とはせいぜい5℃くらいの差なのですが・・・)。



雨は止む気配もなく、これでアウトレット(プリンス・ショッピングプラザ)へ行っても濡れるだけ。止む無く諦めて道を挟むホテル・ブレストンコートへ。ここには、内村鑑三ゆかりの「軽井沢高原教会」やその記念館を兼ねる「石の教会」があり、林の中に佇む風情はそれぞれに趣がありました。石の教会ではちょうど式が行われていて、残念ながら(幻想的な内観という)教会の中に入ることは出来ませんでした。






 小雨が間断無く降っていて、しっとり濡れる軽井沢も風情があっていいものですが、残念ながら(元々アウトレット=プリンスSPは同系列のゴルフ場でしたので)広々とした芝生の上でナナが走り回ることができないため旧軽へ立ち寄るのは諦め、帰路も軽井沢ICから高速に乗り一路松本へ戻りました。

 途中、晴れていれば小諸付近で雄姿が望める筈の浅間山もすっぽり雲の中でしたが、何故か軽井沢周辺だけが雨模様。
ああ、やっぱりナナは「雨女」ならぬ“アメ犬”でした。