カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
我家の玄関脇に自然に生えたのススキの株があります(ジャマなので抜こうとしたら、庭のリフォームの折にガーデナーの方から風情があるのでそのまま残すようにと)が、先週くらいから穂が出始めました。また、今年はお盆前から虫の鳴く声が聞こえています。
最初はコオロギくらいだったと思いますが、最近ではキリギリスの仲間ウマオイも。地元ではその鳴声から「スイッチョ」とか「スギッチョ」とか呼ばれていて、「スィーッ、チョン。スィーッ、チョン」と鳴く声が庭にこだまします。
ところで、時々虫の名前(正式な)を忘れてしまった時など、唱歌『虫の声』は便利です。「♪あれ、ススムシが鳴いている。リンリンリン、リーンリン」という(昔は?)お馴染みの童謡です。歌詞中に「遅れてウマオイ鳴き出した。チョンチョンチョンチョン、スーイッチョン」で、「あっそうか、ウマオイだ」と思い出した次第。
信州では、朝晩はすっかり秋の風情です。
さて、先週は寒気の入り込みとかで全国的(特に東日本)にも涼しい日が多かったようですが、ここ信州松本は、先週一番低かった時で最高気温が25℃で最低気温は何と15℃(9月中旬の気温)とか。朝晩などは涼しいを通り越して寒いほどでした。このままだと果樹の糖度が上がるかどうか心配です。今年の全国的な長雨と北日本の冷夏・・・。北日本ではイネの作柄が心配されているようです。日本列島は、我家の果樹も含めて、今年もちゃんと「実りの秋」を迎えられるのでしょうか・・・。
先日、前の職場時代の部下が育児休業明けの挨拶に来てくれました。
彼女の嫁ぎ先は松本市今井地区(まつもと空港の西南部)のリンゴ農家。岡田地区同様4月下旬の遅霜に加え、更なる7月の局地的(松本市の西南部から塩尻市西部の洗馬地区にかけての一帯)な降雹(ヒョウ)で彼女の実家のリンゴは壊滅的な状態とか・・・。
昔、台風でリンゴが全部落ちてしまった後などに、父が『お天道様とケンカしてもしょうがないさ・・・』と悟ったような言い方をしていましたが、お百姓はそう自分に言い聞かせるしかないんでしょうね。しかし、(そうは言っても)被害を受けられた農家の方々は、本当にやり切れないと思います。幸い下岡田地区は遅霜被害だけでした。
(注記:写真の左は真っ赤に色づいたサンサ。右側が2房だけ袋を外して撮影した巨峰。まだ色づきが緑と紫のマダラですが、あと2週間もして全部が濃い紫色になると、糖度を確かめた上で収穫となります)
信州でも、実りの秋本番がもうすぐやってきます。