カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
夏の甲子園大会。長野県代表の長野日大高校が2回戦も勝ちました。しかも夏は初出場で、作新、天理と伝統高・強豪高を接戦で下しての見事な16強です。
嘗ての野球王国長野(教育県と一緒で戦前の話です・・・トホホ)も、最近では初戦敗退ばかりで、あっと言う間の短いナツなのですが、今年は暑中どころか残暑まで勝ち残り、長野県民にとっては久方ぶり(7年とか)の「熱く、長~いナツ」を楽しませてもらっています(雨で二日順延となったためTV観戦が出来なくなったのが残念ではありますが)。
一回戦で勝った後、地元紙(朝日長野版)に載った中原監督(注記:夏の全国最多出場記録を持つ松商学園の前監督)のコメント。
(自ら「長野のイチロー」と呼んだトップバッター新村選手の5打数3安打4打点の活躍に)『長野のイチローなんて言って悪かった。おまえはもっとスケールが大きいぞ!』(注記1)
いいですね、誉めて伸ばす。人材育成は斯くありたいものです。
そして、今大会でいいなぁと思ったコメント。
不祥事での半年間の対外試合禁止を乗り越え京都府大会を勝ち抜き、一回戦で中京との古豪対決(今大会の最多出場記録の一位と二位同士の対戦)に敗れた平安の原田監督の試合後の談話。
『(伝統校の)平安の監督が言うべきじゃないかもしれないけど、良く(選手達が)ここまで連れてきてくれた。(エース降板の後2番手で3回から無失点と好投した)出村(投手)が一番輝いていた。』
いいなぁ、こういう子供達への信頼感って。
同じく中京に2回戦で9回土壇場で追いつくもその裏サヨナラホームランで惜敗の関西学院。70年ぶりの夏出場と夏1勝。敗れた広岡監督の談話。
『心技体すべてにおいて相手が上だったが、(選手達は)良くやってくれた。この戦いぶりを後輩たちが受け継いで欲しい。また70年かかるかもしれませんが・・・』
幸せですよね、こういう包容力のある監督の下で一緒にやれて。
年を取ると、“優しき敗者”のコメントについ涙腺が緩みます。
さて、長野日大の三回戦は、その平安と次戦にも勝った中京。何の因果か、はたまた勝利への試練か、初出場校の長野日大は伝統高とばかりの試合が続きます。2年生が多いだけに、一試合でも多く経験して、来年に向けても甲子園で大きく成長してもらいたいものです。
【注記1】
91年の春のセンバツで、当時松商学園を率いていた中原監督は、上田佳範投手を擁し松商が準優勝(夏はベスト8)した時、一回戦で「鈴木一郎」がエースだった愛工大名電と対戦し勝っています。
中原監督は実際に目の前で本家イチローと戦っているんですね。
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