カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 会社の同僚から是非にというリクエストに応えて、8月上旬に『松本B級グルメ・ツアー』を企画・実施しました。
 B級ですので、高級ではなく庶民的で且つ(勿論)美味しいこと。そして、他の店に無いような特徴があること。更に加えて、昔から続く「歴史と伝統」に裏打ちされていること(・・・大げさな)。また、平日に仕事を終わって上諏訪からの電車移動ですので、郊外は断念して、松本駅周辺の徒歩範囲にあること・・・などと幾つも条件を挙げて、全てに当てはまる訳ではありませんが、結果独断と偏見で選んだのは・・・、

1.ヤキソバのたけしや(西堀)
2.スパゲティーのヤマナミ(駅前大通り)
3.昭和横丁の串揚げの夢屋(駅前)
4.締めのラーメン・餃子?(駅前)・・・但しここまで(胃が)もてば
の四店舗を、はしごしながらの食べ・飲み歩き。

 『たけしや』は、その昔、部活帰りのお腹をすかせた高校生御用達の店で、太麺のヤキソバだけで40数年。『ヤマナミ』も同様で、ナポリタンの甘めの麺で、何年も前に惜しまれつつ閉店し、その後何度か場所を変えながらも復活。今も大昔の「高校生」が懐かしがって通う店。但し、どうやら賛否両論ありそうです(因みに家内からは懸念の声が・・・)。しかし、松本でB級と言えば、誰が何と言ってもこの二つは絶対に外せません(心配して「ヤマナミ」よりせめて『どんぐり』を、という暖かいアドバイスもありましたが、それだと少々「ちゃんとした」“洋食屋さん”「ぽく」なってしまいます。確かに当時も「男の子同士ならヤマナミでいいけど、女の子を連れてくならどんぐりへ」というのが定説でした)
 ところが、水曜日(会社の「ノー残業デー」)は「ヤマナミ」が定休日で、必然的に幸か不幸か『どんぐり』になりました。
 昭和横丁は、決して古くはありませんが、昭和30年代風のレトロなセットに、焼き鳥や大阪風串揚げ、ホルモン焼きなどのB級ジャンルの店が入っている寿司の王滝グループのプロデュース。
 ここ以外にも、会社の友人から「B級なら」と薦められた駅裏の古いモツ焼きの店は、モツが苦手なメンバーもいて断念。また、洋食の『盛りよし』や、中町の日本風カレーの蔵作り店『デリー』、郊外まで足を伸ばせば山賊焼きの『源太』など、昔からの松本のサラリーマンや信大生御用達(味とボリュームで)の店もありますが、今回は何軒も回りたいため、小分けしやすい麺類中心とあいなりました。

 最低でも4軒はハシゴしようという前提のため、味見程度ということで、事前に「たけしや」と「どんぐり」には(大胆にも?)電話で主旨を説明しお願いをしてみました。
 「どんぐり」は、「ドリンクさえ人数分オーダーいただければ構いませんよ」というありがたきお言葉。「たけしや」は、何と「えぇえぇ、ありがとうございます。是非お越しください」とご快諾。むしろこちらが恐縮してしまいました。きっと、これが味だけではなくて、ヤキソバだけで長く続いた理由なのかもしれませんね。

 当日は残業無しで終業後皆一斉に退社し、電車で松本に向かいました(後半第117話に続く)。