カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 8月23日までのとのことですが、松本にもう一つの“音”が期間限定で加わりました(第92話参照ください)。
 それは、10年前に復元された松本城太鼓門北側に作られた高さ5メートルの仮設の『太鼓楼』から、定期的に打ち鳴らされる太鼓の音。その昔、藩士たちに登城を知らせ打ち鳴らされた大太鼓の音です。我が家はお城から、恐らく2.5kmほどですが、風向きによってはここまで聞こえてきます。

 7月の三連休に屋外で農作業をしていて太鼓の音が聞こえたのですが、近くにある信州大学こまくさ寮の学生自治会か、浅間(温泉)の松本球場での夏の高校野球県予選の応援かと思っていたのですが、翌日の地元紙によると、ちょうど19日に太鼓楼のお披露目で太鼓が打ち鳴らされたとの記事がありました。
 太鼓門復元完成10周年の記念として、設計図面が残っていないため正式な復元とは見做されず、8月23日まで仮設として幕末当時の絵図を参考に太鼓楼が作られ、そこに設置された大きな太鼓から8月の1日から23日の週末だけ、子供達(見学用とか)向けに午前9時から11時までの間に4回鳴らされるのだそうです。

 また7月末には、お城での「太鼓祭り」も併せて行われたようで、その日は一日中太鼓の音が市中に鳴り響いてきました。

 アルプスの城下町、信州松本。
松本城から往時を偲ぶ時の音が、蝉時雨に包まれて夏の城下にこだまします。