カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
前回、唐突に「信濃の国」でしたので、ここで長野県をいくつか話題にしてみると・・・。
県外の方は、「長野県」で全く違和感が無いと思いますが、特に長野市周辺に住んでいない身としては、「長野県」というより「信州」を使いたがる傾向があるような気がします。全県を称して「長野」と言うと、長野市周辺を連想してしまうような。特に、盆地毎に独立している地形の長野県では尚更です。
では、「信濃」はどうでしょう。例えば「北信濃」とか「奥信濃」とは呼びますが、片や「南信州」。信濃美術館、信濃鉄道、いずれも北信地方ですので、「信濃」というのは長野県でも北部の方が使用頻度が高いのでしょうか。そう言えば、新潟県境に近い柏原出身である俳人小林一茶の「信濃では月と仏とおらが蕎麦」という句は、姨捨の田毎の月と善光寺と、(多分)戸隠蕎麦と全部北信地方が盛り込まれています。
一方、県産品の呼び名では、信州りんご、信州蕎麦、信州味噌。傾向としては、「信濃」より「信州」を多く使っているような気がします。
因みに、「信濃」というのは古代「科の木」が多く生えている場所の意味だったとか。なお、「信州人」とは言いますが、地域で「人」が付くのは、「諏訪人」だけ。「松本人」とも「伊那人」とも呼びません。それだけ諏訪というのは独立心が旺盛なのでしょうか。
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