カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
6月28日の日曜日にリンゴ園の草刈(今回は草刈機が入れない60本のリンゴの木の下を、刈払い機で刈りました)をした疲れが出て(情けないことに、年を取ると翌日ではなく翌々日に出てきます)、火曜日の夜はは早々に寝てしまった結果、昨日は朝3時半に目が醒めてしまい、チロルの散歩には未だ早いのでブログでもやろうかとそのまま起きました。
夏至を過ぎたばかりとは言え、さすがに未だ真っ暗です。梅雨らしく、昨夜からの雨がしとしとと降り続いています。
ベランダに出てコーヒーを飲んでいると、すーっと、小さな光が視線の先を横切ったような気がしました。「えっ、まさか・・・?」と思い、その方向(隣家の生垣)に目を凝らしていると、そうです、間違いありません。
蛍(ホタル)です。一匹のホタルが、小さな光を放ちながら、不規則に流れていきます。そして、その色は電飾に例えるなら、ぼーっと暖かいオレンジ色の豆電球ではなく、むしろ最近流行りのLEDのような白く透明感ある光に似ています。
我家周辺でホタルを見たのは、恐らく3年振りくらいでしょうか。
もうここ何年も亡くなった身内はいないので、誰かが帰って来たのではなく、純粋に、環境的にホタルが復活してきたことの証と考えていいのでしょう。しかし(僅か数分で畑や田んぼがあるとは言え)、こんな住宅地でもホタルが見られるとは驚きです。
母屋の横を小さな川(西大門沢川)が流れていて、開智の(市立)中央図書館の脇を通り、女鳥羽(めとば)川に注いでいます。その、図書館の横でもホタルが見られると以前聞きましたが、上流の我家の周辺でも5年程前からホタルが見られるようになりました。この季節に(たまたま偶然に)一匹見られるかどうかですので、まだ決して多くはありませんが、確実に川がきれいになり、ホタルが住める環境が復活してきたのだと思います。
すーっと、消え入りそうな、でもしっかりした光を真近で見ることができ、何だか幸せな気分になりました。確かに、朝の早起きは三文の得(徳)でした。
【追記】
東日本随一と言われる有名な辰野のホタル祭りが日曜日に終わったそうです。
因みに、松本でも、例えば女鳥羽川の上流へ行くと、数十匹のホタルを見ることが出来ます。辰野町のように人間が手を入れた(注記)ものではなく、自然発生したホタル達です。
そう言えば、子供の頃は田んぼ近くに行くとホタルが(珍しくも無く)普通にいて、「ホタル狩」をして二~三匹ほど虫篭に入れ、一緒に巣の代わりに「ホタル草」を入れてあげて、夜部屋を真っ暗にして家族で楽しんだものです。
【注記】
確か、地元辰野高校の生物クラブの先生と生徒達が中心となり、松尾峡のホタルを復活させるべく、川を整備し、カワニナを育てて川に放流するなどの活動から始まったと言います。今では町の一大観光イベントとなり、約2000匹ものホタルが乱舞するそうです。
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