カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 第69話でご紹介させていただいた、舞姫『翠露』。

 上諏訪の割烹で飲んだ「辛口」の純米酒の銘柄が分からず(「秋あがり」は季節限定商品のようですし、味わいも少々違うように感じましたので)、舞姫酒造さんに直接メールで伺ったところ、(当方が勝手に)ブログで紹介させていただいたことへのお礼のお言葉と共に、『翠露』のリストも一緒に返信いただき、割烹名から『翠露 純米吟醸中取り生酒 美山錦』と教えていただきました。因みに、リストからこのお酒は「精米歩合 49%、日本酒度 +1度、酸度 1.1」で、720ml 1400円、1.8l 2800円(消費税別)とのことでした(う~ん、知ってはいたものの本当に日本酒度だけでは甘辛は計れないですね)。
 お名前から察するに、多分社長ご自身でメールをお送りいただいたように思います。深謝。

 良いお酒を安く飲めるのは、消費者としてこんな有難いことはありませんが、それにしても純米吟醸(注記)で、4合瓶が1400円なんて安すぎませんか?

 『夏子の酒』にも出てくる「ちょっとイイ」言葉、『和醸良酒』。TVCMを流すようなナショナルブランドの大手ではない、小さくとも気品に溢れた良酒を醸す蔵が日本全国に沢山あります。しかし、年々廃業し減り続けているのが現実です。ある意味、蔵はその土地土地の誇るべき貴重な文化財でもあり、そこで醸される酒はその土地の文化そのものではないでしょうか。大切に残したいものです。

 そのためにもせっせと飲まねば・・・!?(家内から「飲まなくていい!」と怒られそうですが、これは言わば文化財保護活動ですから・・・!!)

 なお、折角リストもいただいたので(場違いではありますが)ここに転記・掲載しておきます(もし転記ミスがありましたらご容赦ください)。
皆さま、舞姫の『翠露』を是非飲んでみてください。真面目ないいお酒!です。

【注記】
一般的に、精米歩合60%以下が吟醸、50%以下は大吟醸の分類とされますから、精米歩合49%である『翠露 純米吟醸中取り生酒 美山錦』は本来大吟醸と名乗っても良い筈です。下記リストには幾つか吟醸で49%のものがありますし、吟醸としていない純米も精米歩合は55%と吟醸並です。

【参考:『翠露』商品一覧】

1.年間商品
*商品名 原料米 精米歩合 日本酒度 酸度 小売価格(720/1.8消費税抜き)の順
・純米吟醸中取り生酒 雄町(15.3度) 備前雄町49% ±0 1   1600/3200
・純米吟醸中取り生酒 美山錦(15.3度)美山錦 49% +1 1.1  1400/2800
・純米酒からくち火入れ(15.3度)    山田錦  55% +7 1.4  1300/2500
・純米酒 生詰め(16.5度)     美山錦    65% +3  1.6  1200/2300

2.季節・数量限定商品
・大吟醸中取り生原酒(17.2度)    山田錦   39% +5 1.3  3800/7500
・純米吟醸直汲みしぼりたて生原酒(16.0度)美山錦49%+1 1.3  1550/3100
・吟醸あらごし活性にごり酒(18/19度)
              しらかば錦/ひとごこち   59% +1 1.3  1250/2500
*からくち純米酒うすにごり「花の雪」(15.3度)山田錦55% +7 1.5 1350/2600
・吟醸うすにごり「雲の峰」(14.5度)  山田錦   55% +6 1.3  1350/2600
・純米酒 からくち秋あがり(15.3度) 山田錦   55% +7 1.5  1350/2600
*純米酒 無濾過生原酒(17.2度)   山田錦  55% +1 1.3  1450/2800

*印は本年度発売予定は無いとのこと。雲の峰は4月20日発売済み、秋あがりは9月発売開始だそうです。また直汲みしぼりたて・あらごしにごり酒は完売とのこと。