カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 先月のある金曜日の夜。帰宅すると、家に食材無しとの事から「じゃあ、軽くお蕎麦でも」と、家内と市内の「とある」お蕎麦屋さんへ初めて行ってみました。

 そこは、最近市内のある老舗料亭が始めたというお蕎麦屋(+居酒屋)さん。観光客が訪れる界隈にあり、多少値段は高めかなと思いましたが、メニューには馬刺しや蜂の子(好物に非ず)、季節モノの「わさびの花のおひたし」など信州の郷土料理もあり、内装など店の雰囲気も(観光客向けとしては)悪くありません。玄蕎麦も県内の契約農家から直接購入しており(自家製粉とのこと)、拘りも感じられます。
 店内に入ると、奥の座敷では宴席があるらしく賑やかでしたが、テーブル席は誰もおらず、最後まで私達だけでした。夜八時頃でしたが、一品を幾つか頼み、家内が先に蕎麦を頼んだら、宴会のため足りなくて「半蕎麦」(ザル1枚)しか出来ないとの事。止む無く諦めましたが、ご主人が何とか2枚(一人前 1250円)作って持ってきてくれました。二人でシェアしましたが、(更科的田舎、なんて評価はないか・・・?言って見れば両者の中間的)そばの香りもコシもあり、つゆも含め悪くありません。(家内が)お勘定を済ませて出る時に、ご主人が『是非宴会にも使ってください』とのこと。

 でも、何か違うんです。料理もそれほど悪くないし、蕎麦も悪くない。でも、ちょっとなぁ。バイトの娘も含め、やらされ感というか、「もてなし」という雰囲気が全く感じられない。予約の電話の時から応対もつっけんどん。だから店に活気(覇気)が無い。また、当日宴会以外では私達だけでしたので止むを得ないのか、暖房も効いておらずこの時期でも寒くていられない。最後までお店の中に「笑顔」がありませんでした。こちらも長居をする気も早々に無くなってしまい、追加オーダーもせず「もう帰ろうか?」(帰宅後改めて腹ごしらえ)

勿体ないなぁ、場所も蕎麦も悪くないのに・・・。昼の観光客の一見さん相手だけならいいのかもしれませんが。宴会を呼び込む努力ではなく、もっと違う姿勢がリピーターを(呼び込まずとも自然と)増やすべく必要なのに。悪循環なのかもしれませんが、老舗料亭の名前(多分次男か三男の方が始めたのでは?と勝手に推測し、全く違うジャンルへのチャレンジ精神)に大いに期待して行ったのですが、残念ながら職場のメンバーや友人を連れて行こう(薦めよう)という気には全くなれませんでした。

未だ若いご主人がいつそれに気付くか?でなければ、やがて消え去る運命か・・・。(次の第68話と対比すべく、敢えて掲載させていただきます)

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