カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
信州松本も6日に開花宣言が出され、漸く桜の季節になりました。今年の松本は、ソメイヨシノと彼岸桜が競演です。写真は、ぶれてしまいましたが、昨晩の松本城のお堀の桜と、我が家のヒガンザクラです。
松本の観桜として個人的なお薦めは、松本城、弘法山、アルプス公園。
松本城は、以前徳光さんが『ザ・サンデー』の中で、桜の名所中継の後「松本城の桜もいいですよね。」と誉めてくれましたが、多分、雪の北アルプスを背にする松本城とのコントラストがあってこその桜なのでしょう。城内に320本。今年の松本城の夜桜観桜会(夜桜のライトアップと本丸庭園無料開放)は9日から16日まで。
弘法山は、松本南西部、母の実家並柳地区にある小山ですが、頂上に東日本最古級と言われる前方後方墳が発見された後整備され、山全体に桜が植えられました。(まだ若木が多いため)その数2000本とか。夜、灯篭に明かりがともされ、全山淡いピンクに浮かび上がる様は見事です。まさに春宵一刻値千金。
城山山系にあるアルプス公園は、市街地より遅れて咲き、広い公園が500本の桜で埋まります。公園となる前、県の種畜場時代から植えられていた桜が多く、今は家族連れで賑わいます。さらに近年倍以上に拡張され、それに合わせて駐車場も増えました。
全国各地の桜名所の中で、個人的には、是非一度、武家屋敷と枝垂れ桜の角館に行ってみたいと思いますね。
子供達が小中学校の頃は、毎日クラブ活動の朝練に送ってから駅まで行く際、お堀端(片端)を通っていましたので、この時期は日々の桜の変化を感じながらの通勤でした。
また、その頃は父も元気でしたので、皆で歩いてアルプス公園へ行って、家族総出の焼肉をしながらのお花見が年中行事でした(注記:アルプス公園では直火以外の火気使用が認められています)。
長女が大学に入学した時に、私の時は来なかったのに、父が入学式に行くと言い出し、母も一緒に連れて行きましたが、国立の大学通りを歩きながら、一度桜の季節に是非来たいと言っていたのが実現させてやれず、心残りです。確かに見事な桜並木です。彼女は谷保に住んでいましたので、毎日その桜の下を通学していたのでしょう。
その長女の高校卒業式。彼女も所属していた音楽部主体の在校生有志が、森山直太郎の「さくら」の合唱で先輩達を送り出したいと、校長先生の反対の中企画・練習し、教頭先生達の後押しもあって最後は校長先生も折れての式当日。
体育館の中だけ一足早く咲いた「さくら」の歌声と“旅立ち”の拍手に送られて、3年生諸君が涙と笑顔で退場していったのを思い出します。
さまざまな 事おもひ出す 桜かな(芭蕉)