カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
この22日、伊那路に春を告げるという選抜高校伊那駅伝が、春の嵐という悪コンディションの中で行われました。
全国の駅伝強豪高が新チームになって来シーズンの腕試しをするこの大会。今年は広島の世羅高校が留学生カロキ選手の桁外れの強さで4区で逆転し、そのまま逃げ切って優勝しました。4連覇を狙った佐久長聖は追い上げたものの2位。大牟田3位、西脇4位と伝統校が順当に上位を占めました。
男子が32回を数えるこの大会は、仙台育英は参加しないものの、それ以外の強豪校が全国から殆ど参加をしますので、9ヵ月後の都大路の試金石にもなっています。
長聖はエースが故障で、昨年の都大路の経験者が一人もおらず、また出場選手の持ちタイムの平均も七・八番手と昨年の圧倒的なチーム力と比べかなり見劣りがすることから、戦前は良くて入賞程度と思われていました。
案の定、1区12位からのスタートとなりましたが、その後追い上げ、一時3区で地元伊那谷出身の1年生臼田選手が、次代のエース誕生を予感させる区間賞の走りで1位に上がる快走を見せるなど、最後も追い上げての2位。
昨年の都大路の優勝校という自信が選手を大きくしたのか、来シーズンへ向けての確かな手応えを掴んだことでしょう。監督のご子息を始め新1年生として県内外から有望選手も入学してくるとのことから、来シーズンが楽しみです。留学生を擁しない日本人選手だけのチームでの、都大路の連覇に向け是非頑張って欲しいものです。
また女子では、県立長野東が全国の私立の強豪校に混じり6位入賞と、優勝争いを演じ2位となった公立の北九州市立と合わせ、これも特筆ものでした。
この三連休を使って次女が引っ越すことになり、引越しの「人足」として上京しました。
「これまでの家賃以内なら」という家内の出した条件で娘が探した今度の住まいは神楽坂の近くにあり、引越し作業が一段楽した後付近を散策してみましたが、閑静な住宅街で環境も良く、新興住宅街にはない古くからの住宅街の情緒も感じられ、落ち着いて住みやすそうな街でした。近くには、神楽坂だけでなく袖摺坂と何ともゆかしい名前が付いた坂など幾つもの坂があり、歩いてみると「江戸は坂の町」ということが良く分かります。
ワンルームに3人は無理なので我々は新宿のホテルに泊まったのですが、終日の引越し作業の後(私が初めてだったので)二日間は神楽坂で夕食をとることに。初日は予約もせずに行ったのですが、どこも一杯で、二日目はしっかりと予約をしてから出掛けました。
懐を気にしない娘が選んだ『鳥茶屋別亭』というその店は、娘によれば昼限定のメニューである親子丼が絶品とのこと(最近の女子学生は口が肥えていますな)。
桜のつぼみが膨らんだ毘沙門天の対面にある創業50年の老舗『鳥茶屋本館』を過ぎ、飯田橋方面へ少し下ったところを折れ、通称“芸者小道”と呼ばれるという風情漂う狭い通りにその店はありました。
その日は、ロープと見紛うような超極太うどんが名物と言う「うどんすき」の「うどん会席」での引越し祝い。菜の花の和え物や白魚を桜の葉で巻いた揚げ物などの先付から始まり、春を感じさせられるコース内容で、神楽坂情緒も一緒に味わいながら満足して帰途につきました。