カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
東南アジアから日本への留学生を対象とした、ある奨学財団の選考委員を会社から仰せつかっており、先日東京にその面接に行ってきました。
学生の皆さんの出身は、中国、タイ、インドネシア、ベトナムといった国々。中でも、ベトナムからの留学生の皆さんは、(まだ国が貧しいが故)殆ど全員が国費留学です。
印象的なのは、彼らは日本で先端技術を学び、博士号取得後はいずれ母国に戻って大学教授になる夢を抱いていること。その理由は、貧しい自分の国がこれから豊かになっていくためには「国造りは先ず人づくりから」と一様に答えてくれるのです。そして、日本への留学理由を、資源を持たない日本の(明治維新以降の)近代化と日本人の勤勉さを皆挙げてくれます。更には、日本で暮らす中で感じた日本人の親切さと礼儀正しさも。
また、中国から或る大学の農学部の森林学科に留学している彼は、故郷の内モンゴルに戻ってゴビ砂漠の緑化事業に取り組むのだとか。
勿論、中には自分自身(だけ)の将来を語る学生もいますが、総じて貧しい国からの学生さんほど立国への志を抱いていて、「国のため」などという言葉がもはや死語(スポーツの日本代表の世界だけ?)になっている我々日本人として、感動を覚えずにはいられませんでした。でも一方で、私達が感じている以上に、日本人の優しさや道徳観はまだまだ残っているようでもあり、疲労感より爽快感を感じさせてくれた面接でした。
コメント追加