カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 薪ストーブに絡む話題をもうひとつ。
 農作業で土日が潰れるようになる4~5年くらい前までは、薪を原木(ナラ材の丸太)で買って、自分でチェーンソーで切断し斧で割って薪を作っていました(余談ながら、一刀のもと、パカっと割れると気分爽快で、ストレス発散にも、また結構運動にもなります)。夏の間にでも全部割ってしまえばいいのですが、風雨に晒した方が虫の駆除や乾燥にも良いとのことから、結局シーズン・インまでには間に合わず、翌週の薪を週末で確保するのが精一杯のような状況でした(切羽詰らないとやらないという不精も一因・・・)。
  
 冬の間、毎週末に斧で薪を割っていると、その内に何処からともなく、小鳥が一羽やってきて、すぐ横のリンゴの梢に停まって薪割り作業をじっと見守るようになりました。
 薪割りをすると、木の中に隠れていた昆虫の幼虫(要するに「芋虫」です・・・)が出てくることがあり、薪割りに疲れて休憩をしたり場所を離れたりすると、梢からさっと舞い降りてきては、木屑の中から、その幼虫を探して啄ばんでいるのです。
 それが分かってから、探すのも大変そうなので、幼虫を集めてリンゴの葉っぱをお皿代わりに、その上に載せてあげるようにして、集めては最初少し離れていたのですが、その内に安心したのか、はたまた食い意地か、それほど離れず近くにいても、舞い降りてきて食べるようにもなりました。時には食べ終わってもすぐ枝に戻らずに、立てかけた斧の柄の先に停まって遊んだり(?)、人懐こくて逃げようともせず、何とも可愛いものです。
休みの日に、斧で薪を割る音が合図なのでしょう。薪割りを始めると、すぐにどこからか飛んできて、枝で待つようになりました。逆に姿が見えないと心配になります。百舌にしては少し小さいような気もしましたが、羽の色は薄茶色(ベージュ)で似ていることから、勝手に「モッくん」と名づけて、その後、そんな「交流」が何年か続きました。

 その後、薪割り作業をする暇が無くなって、割った薪そのものを束で購入するようになってから、残念ながらモッくんとの交流は無くなりました。
 今頃どうしてるでしょうか?この冬の間もエサが見つかっているといいのですが。

コメント

コメント追加

タイトル
名前
E-mail
Webサイト
本文
情報保存 する  しない
  • 情報保存をすると次回からお名前等を入力する手間が省けます。
  • E-mailは公開されません - このエントリーの新規コメント通知が必要なら記入します。

トラックバック