カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 1月11日の女子、18日の男子と、駅伝シーズンの棹尾を飾る全国都道府県対抗駅伝が行われ、長野県チームは、女子が初めての8位入賞(過去最高は15位で、4年前は何と44位)を果たし、男子は見事2度目となる連覇達成と、胸のすく快走をみせてくれました。
 ここ6年間で3連覇を含む5度の優勝と、今や常勝とも言える男子の活躍の前に影の薄かった(無かった?)女子チームは、これまで10kmの最終区を任せられるランナーがおらず、終盤まで中高生が頑張って好位置につけていても、結局最後に沈んでしまうのがパターン(いつも目標は長野県のゼッケンの17番超え)でしたが、今年は急成長した松商出身のアンカー須澤選手(京セラ所属)の4人抜きの力走で目標だった念願の初入賞を果たしました。ゴールした後、涙ぐみながら必死にチームメートを探す須澤選手の様子が印象的でした。そして、昨年まで他に選手がいないためずっと最終区を走り続け、過去の悔しさを人一倍知るキャプテン丸山選手(昭和電工大町)が、今回は走らずにチームのまとめ役として裏方に回り、悲願の8位入賞に感激で泣きながらのコメントという記事を翌日の地元新聞で読んで、こちらまで胸が熱くなりました。
 それにしても、京都5連覇の立役者となった双子の中学生、久馬姉妹のまるで中距離走のような異次元の走りは脅威的。感動すら覚えました。卒業後は(京都チームの十倉監督やメンバーも立命館関係で占められているだけに)京都の駅伝の名門、立命館宇治高校に当然スカウトされると思いきや、地元の府立高校に二人揃って進学し、そこで陸上を続けるそうです。その意気や良し!応援したくなりますね。

 さて、連覇で大会記録を塗り替えた男子チームは、(来春進学予定の中学生を含め)オール佐久長聖とも言える布陣。長聖があるから強いというのは結果論で、実業団が無い長野県は、関係者が低迷期に危機感を持って、地域での指導を小中学生から始めたと言います。そこで育った子達や、半世紀を越える県縦断駅伝や市町村対抗駅伝等で見出された子供達が長聖に進み、そして卒業後も大学・社会人で活躍する・・・という長い間の中高連携の指導成果であり、好循環の賜物です。そして、全国の強豪となった佐久長聖には、その指導を慕って佐藤悠基選手のような全国トップクラスの選手が他県からも集まるようになり、更に強くなる。それにしても村沢選手の区間新の快走はまさに圧巻でした。また、TV解説で宗さんが、6区を走った大町仁科台中学ではサッカー部という上田選手の走りを誉めていましたが、因みに村沢選手も木曽・楢川中時代にサッカー部。アンカー上野選手(SB食品)は中学時代野球部だったそうです。

 これで、(私の)駅伝シーズン(観戦)は終了。佐久長聖の初優勝、県女子チームの初入賞、男子の連覇と良いシーズンでした。また、今年の箱根も印象的でした。
 そして、全国の強豪校が新チームで臨む「春の高校伊那駅伝」が3月に行われます。来シーズンの高校駅伝界を占うプレシーズン・マッチとして、今から楽しみです。

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