カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
最近、松本で評判のお蕎麦屋さん、『蕎麦倶楽部・佐々木』。
昼時は店の外まで行列が出来、夜も一杯で予約して行かないと難しいと噂の店。年末、家内と買い物の後、遅くなったので「どこかで食べて行こうか!?」ということになり、いつもの創作料理のお店が残念ながらその夜は貸切りだったため、幾つかお互い候補を挙げましたが、いずれも帯に短しで、「では」ということでダメ元で行ってみることに。駅前から本町、大名町から四柱神社(この辺りで歩くの「も」嫌いな家内はもう音を上げていますが、無視して)の境内を通って、映画館横の古くからの食堂街?である緑町(ミドリチョウ)という狭い路地へ。この間徒歩で約10分。なぜか松本の老舗(私が子供の頃は「ソバはこばやし、ツユは弁天」=の方がそれぞれ美味い=と言われていましたが、その)『こばやし(本店)』という蕎麦屋の並び(相乗効果でもあるんでしょうか?)にあり、またリンゴのご注文をいただき「ブログも楽しみに見ていますよ」と初めて反応をいただいた際(『20.返信いただきました!』の項参照)に、その方は以前転勤で松本にいらっしゃって『5.松本グルメの項』を読まれて「こんな店もありますよ」と教えていただいた「路地の小さな中華料理屋さん」が対面に。「あっ、ここだったんだ!」。次回試してみます。
さて、『佐々木』の入り口には、ゴールデン“らしき”犬が寝そべっていました。混んでいるかと思ったのですが、その夜は偶然にも?すいていて、食べ終わるまで客は私達だけ。ここは「創作料理とお蕎麦がウリ!」と聞いていましたし、初回でもあり、先ずは締めに蕎麦も入っているというコース(通常は事前予約で3500円から)を注文。
料理(和洋折衷)は、家庭料理的で素朴ですが、地元の素材を使い信州らしい工夫もされていて、また最後の蕎麦も玄蕎麦は信州産に拘り、その日は木曽御岳の麓、開田産の蕎麦粉100%。十割蕎麦と言っても良いくらいですが、マスター曰く「9割6分か7分」。最初に岩塩で食べるように勧められましたが、確かに塩で食べると蕎麦そのものの味が、しっかりと且つ甘く感じられました。ツユは江戸前風で信州蕎麦に慣れた私達にはかなり辛目ですが、美味しかったです。蕎麦だけだと「もり」で1100円?と書かれていたような・・・。最後の蕎麦は結構量があり、コース料理はそれも考えてか、一品一品が少し小ぶりになっていました。どうやら、奥様が料理担当でご主人が蕎麦打ち担当とお見受けしました。
ここは、何より店の雰囲気が素敵です。
店内には管球アンプが奏でるジャズが流れていて、蕎麦屋というよりむしろ(中年好み?の)渋い喫茶店の雰囲気。壁にはSKOの写真や色紙が飾られていて、普段はクラシックも流れているようです。
そして、ゴールデン「らしかった」犬は、英国の原種に近い、むしろ正統派「ゴールデン・レトリバー」で、この犬種は米国に渡り大型化され、その分弱くなったのだとか。普段見慣れたそれよりは毛が固く、信じられないくらい大人しくて、ご近所の方々でしょうか、皆さん道すがら頭を撫でていきます。そして、夏冬、ご近所の方が季節に合わせて敷物を“勝手に”代えてくれているのだとか。彼の名は「ユウスケ」。雨が降ると、自分でお客さんの出入りに付いて(戸が開いたら)店内に入ってきて店番をしているという、泰然として風格すら感じさせる看板犬です。
また次回、冷酒を片手にゆったりとジャズを聴きたい、そんな気にさせる「変な」(≒いい意味で“松本らしい”理屈っぽさを感じさせる)お蕎麦屋さんでした。
*何だか、お店そのものより犬の話題が多くなってしまいました。参考までに少々古いのかもしれませんが、H/P(タウンページ)があったのでURLを貼付(アクティブにならなかったらすいません)しておきます。ユウスケが(寝ずに)座って写っています。
http://nttbj.itp.ne.jp/0263883388/index.html
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