カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 師走の都大路の風物詩、全国高校駅伝が冬至の21日に行われ、昨年同タイムで半歩及ばず2位に泣いた佐久長聖高校が悲願の初優勝を飾りました。日本高校最高記録(留学生を含まない純日本チームとして。これまでの97年の西脇工高の記録を1分縮める)の2時間2分18秒で、昨年敗れた仙台育英に2分近い差をつけての、まさにリベンジ。昨年敗れた日の夜、両角監督は選手達に1年後は2時間2分台で走って優勝することを宣言して、それから一年間の厳しい鍛錬の集大成。過去2時間3分台で走りながら優勝できなかったのは昨年の佐久長聖だけだったそうですので、2分台を出さないと優勝できないという決意だったのでしょう。
 当日は主力の一人をケガで欠きメンバーが入れ替わったりした不安を微塵も感じさせない圧倒的な、それこそ実況放送ではありませんが“ぶっちぎり”の快走でした。最近では仙台育英や青森山田だけでなく嘗ての名門世羅などもケニアからの留学生を擁し、これまで何度もその壁に跳ね返されてきた長聖の両角監督は、周囲から留学生のスカウトを勧められても頑なに断ってきたそうです(噂によると、監督自身が東海大学で箱根に出場した際に、ケニア人選手に抜かれて、それが彼の意地の源泉ではないかとのこと)。また、これまで記録を持っていた西脇工や豊川工も同様です。日本人チームだけの優勝は、2002年の西脇以来6年振り。駅伝ファンとしても胸のすく優勝ではなかったかと推測します。
 佐久長聖は創部14年。部員二人からのスタートだったと言います。初出場以来11年目しかも内10回入賞での漸くつかんだ頂点でした。次は彼等やOBも含めオール佐久長聖とでも言える、1月の都道府県対抗駅伝の連覇に期待です。
 なお、エース村沢選手の東海大を始め、主力選手は殆どが各大学へ進学し、今度はそれぞれ箱根駅伝を目指すそうです。

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