カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 子供が小さい頃、私が勉強を見ると怒って泣かせてしまうので、勉強は家内に任せて、その代わりに土日だけですが、食事を私が担当することにしました。最初は家内の嫁入り道具でもある料理全集と首っ引きで、ある時は「冷製ビシソワーズ」をジャガイモを茹でて濾すところからやったりもしました。一番好評だったのは、揚げダシ豆腐だったでしょうか。子供が成長し家内が準備できるようになってから、また週末は一日農作業中心になってから、余り料理する機会はなくなりましたが、何か家内が用事があったりすると、時々今でも男子厨房に立っています。
 さて、冬は野菜も採れますしまた材料を準備するだけで簡単なので、どうしても鍋物の頻度が多くなります。そんな中で、今風に言えば「超」簡単でしかも安く、且つ(手を掛けない割に)美味しいのが、白菜と豚バラだけの安直鍋。白菜一枚に豚バラ肉を引き詰め、荒引き胡椒を(お好みで)振って同じようにそれを何段にも重ねます。それを4~5cm幅にざく切りをして、ぼたんの花弁のように立てて鍋に敷き詰めます。白菜から充分に(浸るくらいに)煮汁が出てきますので、一切水は入れずにそのまま火に掛けて煮詰めるのがコツ。そしてポン酢でいただきます。白菜と豚バラ(もし油が気になる方は肩ロース肉で)だけとは思えない、水が入らないせいか豚バラのこくと白菜の甘味充分な鍋の出来上がりです。そして、材料が無くなったら、最後はうどんを入れて。人数にも拠りますが、大き目の鍋(土鍋よりも寸胴鍋のような底が平らな方が使いやすい)に多めに作るのがポイント。多少、方法は違いますが、2回ほど同じようなレシピが新聞?(日経連載の東農大教授・小泉武夫センセのコラム「食あれば楽あり」だったかなぁ)でも紹介された記憶がありますが、安く(黒豚などの銘柄豚を使っても、多分一人前250円以下)簡単でしかも想像以上に美味しい安直鍋で、最初材料を聞いて「エーッ?」と訝しげに声を上げた家族にも好評で、時間が無い時など(でも手抜きと思われぬようにするのに)正にお薦めです。騙されたと思ってお試しあれ!

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