カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 学生の頃、同じ下宿の先輩がジャズ・ファンで「いいだろう!」と何度かレコード(ブルー・ノート)を聴かされましたが、当時からクラシック・ファンだった私にはその良さが理解できませんでした。特に、クラシック音楽の何度とない繰り返し(主題の変奏)は、アドリブが肝のジャズでは軽蔑される(そう単純でもないとは思いますが)という先輩の説明は、クラシック派としては納得しかね(例えばボレロはオーケストレーションの天才ラベルの証明でしょう)、それ以来あまり聞こうとも思いませんでした。
 ところが、それから四半世紀も経った最近になって(≒多分年を取って)何となくジャズを聴くたくなり(そうは言っても、これまでも何枚かはジャズのCDも買って持ってはいましたが)、ここでベスト版のCD(ジャズ・ベスト「プレミアム・ボックス」・・・ボーカル、ピアノ、インスツルメンタルの3枚組み。「ジャズ・ベスト100」各編から選りすぐりの高音質バージョン)を新たに購入しました。特にピアノトリオが、オーディオ好きとしては音質的にも気に入っています。一方家内はボーカルが気に入ったようで、時々二人で(バラエティ特番ばかりで見るTV番組が無い夜は)聴いています。クラッシク(特に後期ロマン派以降の交響曲)のように「さぁ、聴くぞ!」と身構えずに気楽に聴けるところが、ジャズのいいところかもしれません。勿論、境界などあるわけでもなく、チック・コリアのようにクラシック曲を弾かせても超一流のミュージシャンも結構いますし、クラシックも、またシャンソンやボサノバもジャズにアレンジされている訳で、区別することの方がむしろナンセンスなのかもしれませんが。
 秋の夜長、グラス片手(個人的には、バーボンならぬ冷酒ですが)に、ジャズをゆったり聴くのもいいものです。

コメント

コメント追加

タイトル
名前
E-mail
Webサイト
本文
情報保存 する  しない
  • 情報保存をすると次回からお名前等を入力する手間が省けます。
  • E-mailは公開されません - このエントリーの新規コメント通知が必要なら記入します。

トラックバック