カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
リンゴは大きさによっても等級が分かれます。勿論、大きくて(一番大きいなものは5kg換算で8玉からありますので、1個600g以上になります)見た目(色づきや形状)が良いものが最上級とされるのですが、子供の頃からリンゴを食べて育った身としては、あまり大きいものより、中玉くらいの方が却って味が締まっているような気がします。勿論好みもあります(例えば家内は酸味よりとにかく甘味優先)ので一概には言えないのですが、例えば「ふじ」にしても、大玉は何となく大味のような気がするのに対して、小さい方が甘味と酸味のバランスが良いように感じますが如何でしょうか?それに特大を別として同じ料金であれば、数が多い方が(一日1個として)何日分かは多く食べられるので、何となく得をしたような気になりませんか?(『一日1個のリンゴで医者要らず』と昔から言います)そのため、今年は小玉を注文リストに入れ忘れたため、本来は贈答用の20玉(ネットで見ると25玉、10kgで50玉まで注文受付をしている販売者もあります)の小玉を自家用として(事前に確認し了解いただいた方には)お送りしていますが、好評です。
売る方としては高いほう(特大)が有難いのですが、私だったら中玉(16玉がベスト)を注文します。それに中玉(18玉)でも決して小さく感じないと思います。
・・・などと、ご注文の荷造り作業をしながら一人悩んでいます。
11月22日からの三連休、我家もリンゴ採りです。
子供達も帰省してきて、また妹夫婦も手伝いにきてくれました。ただ、母が体調が思わしくなく戦力1名減。
皆に採ってもらい、私は選別。色、大きさ、状態等によってリンゴ箱に選り分けていきます。木によって色づきや大きさも異なりますが、今年もまずまずでしょうか?ただ、少し小玉が多いように思います。
今年のJA(農協)の集荷は、通常果(当園では贈答用に向かないものをJAに出荷しています)以外の着色不良果と青実果は採算割れのため今年は集荷をせず、全て加工や果汁用での集荷のみとのこと。そこで、全部採らずに着色不良はもう少し木において色づきを待ってみることに。
連休最終日には子供達も東京での予定や学校の関係で朝帰京。また、午後は途中から雨も降りだしたため、何本かは手付かずに残ってしまいましたが止むを得ません(結局、雨は夜半から雪に変わり、初めての積雪になりました)。また、採る方を優先したので、何十箱も選別できずに残ってしまいました。
ご注文いただいたお客様に何日もお待たせいただくのは申し訳ないので、毎日午後は選別を中断し、いただいた順番で今度は発送用の荷造りです(宅急便の夕方の集荷に間に合えば、遠方以外は翌日にお手許に届きます)。そして終わってからは、また選別。この時期は、夜遅くまで掛かりますが、食べていただくお客様のことを考えながらの、やりがいの感じられる作業です。
家内によれば、最初にお送りしたお客様から『美味しくて、子供達が持って行ってしまったので追加で注文したい』とか、喜んでいただいたお声をたくさんいただいたようで、こちらも造った甲斐があり、リンゴ農家冥利に尽きますし、また疲れも却って心地よく感じられる瞬間です。
本当に、ありがとうございます。