カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>

 今年も秋が深まり、いよいよ駅伝シーズンの到来です。
 長野県出身の選手を応援する私にとって、注目は、12月の全国高校駅伝と、お正月の箱根駅伝、そしてシーズン最後となる1月の都道府県対抗駅伝(男子は広島、女子は高校駅伝の男子コースと同じ京都での別開催なので、実質4レース)の3レース。いずれも、長野県チームや出身選手の力走に期待しています。
 今年は、特に全国高校駅伝男子の佐久長聖悲願の初優勝なるかどうか。昨年、同タイムながらの2位で涙をのみ、今年の雪辱に懸けているでしょう彼等。是非、留学生に頼らない日本人選手だけのチームの優勝を期待しています。県予選(主力の一人が故障明けで予選は間に合わず)も6区間全てトップ、且つ5区間で区間新という嘗ての自チームの記録をことごとく塗り替えて望む本番の都大路。エース村沢以下粒揃いですので、今年もし留学生に勝てないとしたら、将来ずっと無理かもしれない・・・そう思わせるほどのメンバーの充実ぶりです。
 箱根は東海大の佐藤が今年故障気味で調子が上がらないのが気になりますが、明治3年の松本や日大1年の堂本といった佐久長聖OBの頑張りと、新春の日本中を熱くするひた向きな全選手の力走と、今年も筋書きの無いドラマに期待します。
 そして、シーズンの掉尾を飾る都道府県対抗は、史上初の3連覇の後、一昨年途切れたVを昨年見事に取り戻した長野県チームの連覇と、常勝男子チームの陰に隠れながらも、若手が少しずつ力をつけてきた女子チームの頑張りにも期待しています。

2008/11/13

6.松本の四季

1)春
「春遅い信濃路」では、花々が一気に咲き揃います。我家の周辺でも、梅が咲いたかと思うと、彼岸桜、桃、梨、りんごと一斉に開花の時期を迎えます。特にりんご園は、黄色いタンポポと白いりんごの花の共演で、一年で一番美しい時期となります。 
そして市内で一番早いというお堀傍の「片端(かたは)の桜」がほころび始めると、一気に松本も桜の季節を迎えます。松本周辺の桜のスポットとしては、松本城周辺、薄川堤防(ドラマ「白線流し」の舞台)、城山、アルプス公園。


チョット足を延ばして豊科の光城山。そして、お薦めは、弘法山。東日本最古級との前方後方墳が頂上にある小山が、全山(若木が多く1500本とか)ソメイヨシノで満開になり、春の宵は山が浮き上がって見えます。因みに、母の実家がこの近くで、子どもの頃、あの山には弘法大師のお墓があると聞かされたものです。疑わずに素直に掘っていたら、古墳の第一発見者になれたかもしれません。頂上からの眺望も素晴らしいとかあとは、郊外の春の安曇野。水車小屋のワサビ田(大王ワサビ農場)や道祖神、代掻きの水田に映る常念・・・。日本の原風景とも言えそうな懐かしさを覚えます。
2)夏
 信州の夏は、高原でしょうか。上高地や美ヶ原、乗鞍高原など。また、キャンプ地も多く、行き先には事欠きません。松本の夏は、昼間は30度を超えることも珍しくありませんが、昼夜の寒暖の差があり、また乾燥しているため、木陰に入ると涼しく感じますし、夜は窓を空けて寝ると寝冷えすることもあるほどです。(この気候が、りんごやブドウ栽培に正に適しているのです)
 また、夏の特産としては郊外の波田町の「下原(しもっぱら)スイカ」が全国的に有名です。そして、昔から続く、スギヤのソフト・クリームとアイス・キャンディー(どこと言って変わったものではありませんが、何故か)が街の定番。
3)秋
 お盆が過ぎ、残暑がまだ厳しい中にも、秋風が立ち始め、やがてススキが揺れる候になると、一斉に収穫の時期を迎えます。先ず、9月に入ると、ブドウや梨が。そして、稲刈りが始まると、リンゴが種類ごとに収穫され始め、最後11月に主力のふじ。また、その合間に里山には秋の恵みとして(松茸と言いたいところですが、産地も限定・・・因みに松本市となった旧四賀村は有名・・・されど、その殆どは「止め山」で立ち入り禁止のため、専ら)地元で「リコボウ」とも(諏訪では)「ジコボウ」とも呼ぶ、ヌメリイグチやハナイグチ、アミタケやクリタケといった雑キノコのシーズンを迎えます。それ程、美味しいというものではありませんが、やはり「秋の味覚」です。そして、季節は新蕎麦へ

4)冬
 松本は、北アルプスが日本海からの雪を防いでくれるため、同じ信州でもむしろ太平洋岸の気候の影響をうけることから、冬も晴天が続きそれほど雪が降ることはありません。むしろ、3月頃、「上雪」として湿った雪が積もることがあります。その分乾燥し、温暖化とは言え寒さが厳しく零下10度を下回ることも珍しくありません。従って、むしろ山に雲のかかる夏よりも、冬の方が北アの峰々を望むことが多くできます。
そんな冬には、やはり温泉が何より。松本周辺は、日本書紀にも登場する「筑摩の湯」として知られる美ヶ原温泉や浅間温泉。白骨温泉や扉温泉など有名な温泉地も数多く、正に温泉天国。また、さほど有名ではなくとも、幾つも日帰りの温泉施設があり、リフレッシュには最適です。因みに家から車で10分程度の、豊科「湯多里(ゆったり)山の神」。谷あいにあり、露天風呂からの絶景は望めませんが、泉質が良くスベスベになります。また、現在は日帰り専門の浅間温泉「枇杷の湯」は、その昔松本藩のお殿様の御殿湯とか。大名気分に浸れるとの評判です。