カネヤマ果樹園 雑記帳<三代目のブログ>
突然の訃報でした。
プロ野球のヤクルト球団が2月19日、球団のマスコット「つば九郎」の担当者が亡くなったと発表。球団の公式ホームページで、
『これまで、つば九郎を支えてきた社員スタッフが永眠いたしました。球団マスコットとして、ここまで育ててくれた功績に感謝と敬意を表します。体調不良の発表以来、温かい励ましのお言葉をたくさん頂戴し、誠にありがとうございました。今後の活動については、しばらくの間休止となることをお知らせいたします』
私は、子供の頃からの巨人ファン(ジャイアンツ戦しか放送されない長野県では、巨人のファンか、家内の様なアンチ・巨人かの二者択一。例外として、中京方面のTVが受信出来る木曽谷には中日ファンも多い)で、ヤクルトのファンではないのですが、でもそんな人間でもジャビットやジャイコ以上に“つば九郎”が大好きでした(写真はH/Pからお借りしました)。
毎年の契約更改は楽しみでしたし、何よりウイットに溢れ機知に富んだ“毒舌”ぶりは下手な芸人以上に面白くて、大いに笑わせ、また唸らせてくれました。
勿論、中身は球団職員の方だろうと推察されましたし、そのお名前も人となりも一切オープンにはされませんでしたが、きっとその方は“つば九郎”に成りきっておられたのだと思います。
もう、あの愛のある“毒舌”が見られなくなるのは、プロ野球の一ファンとしてとても残念であり、また寂しいのですが、今まで本当に楽しませていただきました。本当にありがとうございました。
どうぞ安らかにお眠りください。
以下、報道された内容ですが、知らない方のために参考まで。
『つば九郎は1994年4月9日・阪神戦(神宮)でデビュー。神宮の試合で五回終了後に行う「空中くるりんぱ」が名物芸で、一度も成功しなかったが毎回注目を集めた。フリップボード芸では世相や野球界をぶった斬るブラックジョークを記し、愛くるしい見た目とのギャップで笑いを誘った。他球団の選手との交流も注目を集め、ヤクルトファンはもちろん、他球団のファンからも愛される存在だった。』
【追記】
昨年から残念な訃報が相次ぎました。
辛口の相撲解説とエッセイも秀逸だった北の富士さん。もう「人生の楽園」のナレーションが聴けなくなった西田敏行さん。
日経の「私の履歴書」を読んで、それまでの認識を新たにした渡辺恒雄氏。まさに“巨星落つ”。“中小企業のオヤジさん”鈴木修氏。今回のホンダと日産の決別劇をどうご覧になられたでしょうか・・・。
そしてこの松本にも「こころ旅」で何度か来てくれた火野正平さん。確かに老若男女問わず好きにさせてしまう暖かな人柄に、「本当にこの人は“人たらし”だ」と何度唸らされたことか・・・。もう「とうちゃこ」が聴けないのが本当に残念です。
皆さん、本当にありがとうございました。そして、お疲れさまでした。どうぞ、安らかにお眠りください ― 合掌
先述の通り、昨秋の二倍強というジュピターコーヒーの大幅値上げに伴い、我が家のコーヒー豆をこれまで定期的に購入していた同店のモカブレンドから、他の店の豆に変更することにしました。
スーパーマーケットには自分の好みに合う豆が無かったので、そこで先ずは地元の三澤珈琲で自身の嗜好に合う豆を探してみることにしました。
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三澤珈琲が自らブレンドし自家焙煎した10種類近いブレンドコーヒーの中には残念ながらモカブレンドはありませんが、そのオリジナルブレンドや三澤珈琲が自ら生産地に足を運び選んで焙煎したスペシャルティや特定の農園から個別に契約して仕入れているシングルオリジンなど全部で30数種類の豆の中で、色々試してみて自分に一番合う豆を探してみることにしました。
三澤珈琲のオリジナルブレンドには、マイルド、レトロ、ビターなど10種類近くありますが、例えば生産地の種類別や特定農園のシングルオリジンまで、豆毎に常時30種類以上を取り扱っていて、その中で、例えばマイルドコーヒーの代表格であるコロンビアは100gで400円(以下全て100gの税込価格)、酸味の強い品種であるキリマンジャロが480円、エチオピア・モカは680円でした。因みに三澤珈琲は既に昨年7月に価格改定をしており、上記は改定後の値段です。
H/Pでチェックしてみると、コーヒーの味のバランス評価で、「苦み-酸味-コク」の5 or 4段階評価だと思われますが、個人的嗜好である酸味の強さから順に選ぶと、
・ エチオピア・チェルベサ(モカ) ・・・・1‐4‐2
・ キリマンジャロ ・・・・2‐4‐3
・ コロンビア ・・・・2‐3‐2
・ パナマ(バホモノ農園) ・・・・2‐3‐3
・ ホンジュラス(ミゲル・エンジェル農園)・・・・2‐3‐3
・ グアテマラ ・・・・3‐2‐3
・ マイルドブレンド ・・・・2‐3‐3
・ 浅煎りブレンド ・・・・1‐2‐1
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因みに、店舗で酸味の強いブレンドを伺うと、浅煎りブレンド(同530円)とのこと。仮に同じ豆であっても、確かにエスプレッソに代表される焙煎時間の長い深煎りは苦みが強くなり、逆に焙煎時間の短い浅煎りは酸味が強くなるのですが、その反面コクが無くあっさりしているので、一般的には浅煎りはモーニングコーヒー向きと云われます。しかしそうした焙煎度合いの違いだけでなく、豆の種類や品質(生産地や農園の栽培方法の違いなど)に依って、良い酸味のコーヒーはベリーやオレンジなどの果実にも例えられる様なフルーティーな感じがすると云われています。
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シングルの豆の中では、シングルオリジンのパナマ・バホモノ農園は販売終了で買えませんでしたが、同じシングルオリジンのホンジュラスのミゲル・エンジェル農園含め、上記のシングルの豆も全て購入して試してみました。
ただ、以前のジュピターコーヒーのモカブレンドの時は焙煎度合いが深かったのか、手動でのコーヒーミルを割と粗挽き気味に設定していたのですが、どうやら三澤コーヒーの豆は深煎りではなく中煎りから浅煎りに近い様な軽めの焙煎が多いのか、粗挽きでは軽めが好きな家内が「もう少し濃い目にして」と言うくらいにアッサリし過ぎていたので、色んな豆を試している途中で、少し細かくして中挽きくらいで(使っている手動ミルには目盛がありませんので、何度か試して)挽く様に変更しました。従って、飲んだ感覚(印象)は粗挽き気味のモノと、変更後の中挽き気味のモノと“ごちゃ混ぜ”になっています。
コーヒー好きの方はお分かりだと思いますが、細挽きにするとコクは増しますが併せて苦みも強まってしまい、個人的にはそれが好みではないので結果中挽きにしています。
因みに、昔会社勤めをしていた頃は朝忙しいこともあって電動ミルを使っていた時期もあったのですが、リタイアして“十二分”に時間のある今は、むしろじっくりゆっくりと挽く手動の方が何となく気分も落ち着きますし、何よりも、如何にも「これからコーヒーを淹れるゾ!」という気になれるので、カリタの手動ミルで“豆を挽く時間”も楽しんでいます。
勿論、手動の場合、電動ミルに比べて伝わる力が均一ではないので、どうしてもムラが発生しますが、喫茶店の様に淹れたコーヒーを商売にするならともかく、個人で楽しむ場合は気にする必要はありません。
(そこまで拘るなら、ハンドドリップで淹れたらと思われるかもしれませんが、一杯分なら良いのですが、家内の分も含め何杯分も一度にドリップしたいので、ずっとメリタのドリップ式コーヒーマシンを何台か続けて愛用しています)
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また、同じく酸味が強い豆のキリマンジャロは「力強さとキレのある酸」とのことですが、個人的にはもう少しコクが欲しい気がしました。
コロンビアは確かにマイルドでバランスが良く、そういえば昔結婚して赴任するまでは、松本市内のコーヒー専門店である「斎藤コーヒー」でコロンビアばかりを買っていました。
グアテマラは、以前長女が麻布台に住んでいた時に連れて行ってくれた六本木の「VERVE COFFEE ROASTERS 」で飲んだ中にシングルオリジンのグアテマラがあって、それが酸味もあって美味しかった“舌の記憶”があったのですが、買った豆は残念ながら違っていました。
三澤コーヒーの幾つかあるオリジナルのブレンドの中では、薦められた先述の浅煎りブレンドよりも、むしろマイルドブレンドの方が酸味を感じられ、コロンビア同様にその名の通りマイルドでコクもあって全体のバランスが良い様に感じました。
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この豆は標高1500mの高地にあるミゲル・エンジェル氏の農園で栽培されている豆で、2023年に三澤珈琲のメンバーがグアテマラに視察に行った際に、ホンジュラスのその農園も視察する機会があり、「ミゲルファミリーのコーヒー生産に取り組む姿勢やポテンシャルの高さに感銘を受けて、三澤珈琲として入荷することを決めた」のだそうです。
この豆の持つ「リンゴを思わせる、ジューシーで上品な酸味が特徴」という表現も納得出来る味でした。問題は常時入荷していない様で、何度目かで漸く出会ったのと、100gで600円という価格でしょうか。
「うーん、ちょっと高いなぁ。しかも、常時販売されていないしなぁ・・・。」
会社勤めだった昔ならいざ知らず、年金生活者となった今は毎日数杯飲むには少々贅沢かもしれません。
そのため、ホンジュラス(ミゲル・エンジェル農園)は、次女の婿殿から頂くゲイシャコーヒーと共に、自分にとっての特別な時用の、文字通り“スペシャルティ”コーヒーとして楽しむことにして、デイリーユースの豆は別に探してみることにしました。
因みにコロンビアとマイルドブレンドはどちらも400円、キリマンジャロが480円。モカのエチオピア・チェルベサは680円です。
因みにホンジュラスは別格として、三澤珈琲の中からコスパと好みから選ぶとすれば、やはりマイルドでありながら酸味も多少感じられてバランスの良かったコロンビアでしょうか。100gが税込みで400円という価格は出色です。
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以前は松本駅前にも販売専門の支店があって、通勤用に駅近に月決めの駐車場を借りていたので、車を停めて歩いて買いに行っていました。しかしその店が無くなり、以前は大名町通りに面していて一階が駐車場で2階が喫茶店だった本店は、今は市営の大手駐車場の一階部分に移転して、喫茶店と豆の販売コーナーを併設しています。道路を挟んで店の対面には、2年前に松本城公園から移転開館した「松本市立博物館」があります。
斎藤コーヒーでは200gずつ真空パックにしてくれるので、当時はコロンビアばかりを豆で1㎏まとめて購入して冷凍保存していました。
今回は斎藤コーヒーの各種ブレンドも含めて20種類程ある豆の中から、モカブレンドと懐かしいコロンビア(スプレモ)も購入することにしました。因みにスプレモとは、コロンビアの基準をクリアした最上級の豆に使われるスペイン語の名称で、英語で言えば supreme です。
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ただ、昔もそうでしたが、斎藤コーヒーでは常に(例え200gしか買わなくても)真空パックにしてくれるのは消費者としてはとても有難い。焙煎された豆は、挽いた粉程では無くても、やはり酸素に触れることで常時酸化していくからです。しかも、更に有難いことに、斎藤コーヒーの200gはサービスしてくれているのか良心的で、他の店の200gよりも15g程多いのです。
さて、斎藤コーヒーのモカブレンドは、モカシダモ40%、ブラジル30%、コロンビア30%という配合比率で、モカは渋味が出ない様に生豆を水で洗浄してから使用しているとのこと。焙煎も割と中煎りよりも少し深めな感じがしました。というのも、電動ではなく手動でミルで挽くと、浅煎りの豆は抵抗を感じないくらい柔らかく、逆に深煎りの豆だと力を入れないと挽けないくらいの抵抗を手に感じます。それだけ焙煎度合いの違いで、深煎りでは豆自体も水分が抜けて固くなるということなのでしょう。
味はマイルドでコクもありながら、モカらしい酸味もそれなりに感じます。ブレンドに用いたコロンビアも効いている様です。また焙煎度合いを深めにしているのも同じ配合でも味に深みを与えてくれるのでしょう。
続いて、昔これ一辺倒で購入していた、斎藤コーヒーのコロンビアを30年振りくらいに試してみました。こちらも割と中煎りから深煎りに近い感じがします。コロンビアらしいマイルドさもありながら、深いコクと酸味もモカ程ではないにしても予想以上に感じられました。ただ、先述の様に焙煎度合いが深煎りに近いせいか、当初は今までと同じ豆の量で挽いてドリップをしていたのですが、豆を挽いた段階で奥さまから「何だか焦げ臭くない!?」という指摘があり、淹れたコーヒーも「ちょっと濃過ぎる」とのこと。特にコロンビアスプレモはそう感じた様でした。従って、斎藤コーヒーは一杯分の豆の量を少し減らした方が良いかもしれません。
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暫くは、三澤珈琲のコロンビアを我が家のデイリーユースの豆にすることにしました。ただ焙煎が少し軽めに感じるので、個人役な好みで少し豆の量は多めに挽くことにしました。
斎藤コーヒーのコロンビアスプレモもモカブレンドも個人的には好みで美味しかったのですが、残念ながらここで値上げしてしまいましたので、やはり三澤珈琲のコロンビアの100g 400円という価格は年金生活者の我が家にとっては魅力的です。そして、たまの“スペシャルティ”には婿殿から頂くパナマのゲイシャコーヒーと共に、三澤珈琲のシングルオリジンであるホンジュラスのミゲル・エンジェル農園(600円)を飲むことにしました。
なお、時には気分転換で酸味の強いモカも飲みたいので、家内が次女の所に行って不在の時が良いかもしれません。その際には、全体の焙煎度合いも割と中煎りよりも少し深めな感じで、味が濃い目で家内には不向きでしたが、斎藤コーヒーのモカシダモ40%、ブラジル30%、コロンビア30%の配合比率というモカブレンドが酸味も感じられて、私メの嗜好には合う気がしました。特にモカシダモ(注記)は渋味が出ない様に生豆を水で洗浄してから焙煎しているとのことでしたが、ブレンドの味も酸味だけでなく全体のバランスも良く感じられました。一方、三澤珈琲のモカ(エチオピア・チェルベサ)は、「比較的軽めに煎り上げている」というせいか想像していた程には酸味が感じられませんでしたし、値段も値上げ後の斎藤コーヒーのモカブレンド550円に対し、モカ(エチオピア・チェルベサ)は680円でしたので除外。
ということで、地球温暖化の影響による世界的なコーヒー豆不作に伴い、昨年秋以降の大幅な値上げを受けて、我が家も巻き込まれた“珈琲豆狂騒曲”でしたが、漸く何とか自分の中では決着することが出来ました。
(ヤレヤレ・・・)
【注記】
コーヒー豆のモカとはコーヒー豆の収穫産地を指す銘柄で、イエメンのモカ港から出荷されたコーヒー豆のことを云い、モカという名前は、この港の名称に由来。
このモカ港は嘗てコーヒーの積出港として栄え、コーヒー発祥の地であるエチオピア産のコーヒー豆もイエメンのモカ港から輸出されていた。そのため、モカにはイエメン産とエチオピア産の2種類がある。
モカは世界で最も古いコーヒー豆のブランドといわれていて、果実のような酸味や甘味、コクのある味わいが特徴。
現在、モカは生産地域毎に種類が区別されていて、イエメン産は「モカマタリ」という銘柄が有名で、エチオピア産には「モカシダモ」、「モカハラー」、「モカアビシニア」、「モカイルガチェフェ」などの銘柄があり、モカシダモはエチオピアの標高約2000m以上の高地のシダモ地区で多く栽培される豆で、 熟成した赤ワインのようなコクと上品さは「コーヒーの貴婦人」とも呼ばれ、 爽やかな酸味と華やかなフレーバーが特徴・・・とのこと。
ちょうど一年前なりますが、長女がNY引っ越すに際して要らないからと置いて行ったモノ・・・。常備していたスパイス類や調味料に始まり家電製品までと色々あるのですが、個人的に有難く重宝させていただいているモノが幾つか。
(それにしても余談ながら、軽トラで処分場に簡単に持ち込める田舎に比べて、都会でのベッドや家具などの粗大ゴミの廃却の大変さをつくづく思い知らされました)
先ずは、先述(第1886話)の通り、モバイルプロジェクターAnkerのNebula CapsuleⅡです。
コチラは就寝直前の視聴用に寝室の天井に投影して使っています。ルーメンは低いので明るい部屋では無理ですが、使うのは寝る前だけなので、部屋を常夜灯で薄暗くして視るなら、しかもスクリーンではなく天井の壁紙への投射であっても十分視聴に耐えられます。
放送されるTV番組をリアルタイムで寝室で視る時は、TVerでは殆ど同時配信はされないのでTVで視聴しますが、それ以外の番組は専らプロジェクターでTVerを天井に投射して視聴しています。TVに比べ首が疲れないのでとても楽です(因みに、このプロジェクターは液晶方式ではなくDLP方式のため、人によっては“カラーブレイキング”(レインボーノイズ)が気になるケースがあり、奥さまも「画面がチラついて気持ちが悪い」とまさにそれらしく、一切視ることはありません)。
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娘は東京のマンションの壁に投射していたので、付属品のカメラに使う様な三脚があって、プロジェクターの投射角度を固定するのですが、天井照射には向かない(90°直角には固定が出来ない)ので、ベッドの頭の“ヘッドボード”と呼ばれる部分の厚いボード(板材)に三脚の脚を背に差し込んで固定したりと(これだと上手く固定出来ず、強く押すとボードに傷が付いてしまいます)色々試した結果、些か恥ずかしいのですが、最終形は適当な大きさの小さな箱の側面を半円形に切り取って、そこに円筒形のプロジェクターのボディーを固定して天井に投射しています。しかしこれが、画面の左右移動も含め非常に上手く固定出来、使い勝手も良くて大正解でした。
見た目はまるで小学生の図画工作の様ですので、みっともないかもしれませんが、誰に見せる訳でもありませんし、全く以ての自画自賛ではありますが、我ながら感心する程の出色のアイデアに大いに満足しています。
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しかし、かなり限定された畳二畳くらいの狭いスペースなので、効率的に使うには、以前もご紹介した様に(第1832話)、L字型の机の天井までの上部のスペースや壁際などを有効に使うしかありません。
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そこで、先ずはノートPCの上の部分を有効活用すべく、幅60cm のクランプ式の机上ラックを設置しました。このラックの2段の棚は9段階(6cmピッチ)での高さ調整が可能なので、ノートPCの上のデッドスペースを収納スペースに変えることが出来、その二段棚の上にFM受信専用で使っている一体型のミニコンポと、文庫本の本棚やペン立てなどを置いています。
場所を取る蛍光灯スタンドの代わりに、同じくクランプ式でフレキシブルアームのLEDデスクライトを使っていますが、こちらはアームが70㎝ありますので、机の隅に取り付けても全体を照らすことが可能です。
また、ノートPCとは別に10インチのタブレットがあるのですが、これは旅行に行く時にPC代わりに持参する以外は、自宅では週刊誌や月刊誌の配信サービス「dマガジン」を読むための専用タブレットとして使っています。その際には、長女から不要になった3段の折り畳み式のクランプ式のタブレット用アームスタンドを貰ってあったので、これをやはりクランプで固定して、「dマガジン」を読む時だけアームを伸ばして手許に引き寄せて使っていますが、こちらも省スペースで重宝しています。
因みに「dマガジン」はもう10年以上利用していますが、当初はスマホで読んでいましたが、画面が小さくて読み辛いので、今では殆どこのタブレットを使っています。10年前は160誌だったのが、今ではナント1400誌とか。好きな歴史、スポーツ、車やガジェット、時に旅行や登山、料理などなど・・・。色んなジャンルがあり、読み切れない程です。
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元々娘は、リモートワーク用のノートPCは国内用と海外用に2台を使い分けていましたが、どちらも持ち運び可能な小型軽量のノートPCだったので、自宅で作業する時用に、繋いで大画面で作業出来る様にとモニターも使っていたのですが、私メが使っているノートPCは15.6インチのモニターなので使わなくても良いのですが、せっかくなので使うことにしたもの。
入力はノートPCからですが、画面はPCが15.6インチに比べて、さすがに倍近い27インチのモニターは大きくて見易く、特にYouTubeなどの動画を視る時は大画面の方が遥かに見応えがあって、これまた大いに重宝しています。
ただ27インチのモニターでも、目の前に置くと大型TV並みの迫力となるためノートPCの音源で貧弱で画面に負けてしまいます。そこで以前ご紹介した通り(第1922話)、Creative Pebble シリーズの中のPebble V2というUSB電源のアクティブスピーカーを使っていますが、結構満足出来る音質で、YouTubeやPCでも視聴可能なTVerもこのモニターで視聴して楽しんでいます。
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一昨年の夏、本ブログの第1833話でご紹介した通り、
『我が家のコーヒー。ずっとUCCのモカブレンドを粉で買っていたのですが、このところの値上げラッシュの中でのコーヒー豆の値上げ後、UCCのラインナップが変わりモカブレンドが無くなってしまいました(豆の配合が変わった≒モカの割合を減らしたためか、値上げした上で“リッチ・ブレンド”とかに変更・・・)。
そこで、少なくともこれ迄10年以上は購入してきた筈の(ポイントも軽く1000点を越えていたのですが、その点数では特に欲しいモノも無く)UCCを止む無く諦め、松本にも全国チェーンのジュピターコーヒーが松本駅の駅ビル内に店舗があるので、それ以降定期的にジュピターのモカブレンド(勿論UCCよりもかなり高くなりますが)を豆で買って、自分でカリタの手動のミルで挽いて、ドリップ式のメリタのコーヒーメーカーで淹れて毎日飲んでいます。』
学生時代の昔から変わらない、ちょっと濃い目で酸味が効いたコーヒーが私好みの味。ただ苦いだけの(としか私には思えぬ)シアトル系コーヒーとは一線を画します。
恐らく30年近く前だったと思いますが、昔LAに出張した時に、「最近地元で話題なんですよ!」と言って後輩の赴任者がランチの後に連れて行ってくれたのが、当時LAに進出して来たばかりという「STAR BUCKS」でした。その後日本にも進出し、コーヒーのセカンドウェーブと云われる深煎りのこのシアトル系コーヒーが、地方の県知事が地元への進出を要望する程のブームとなって、あっという間に日本中を席巻してしまいました。
するとその後、今度は日本独特の「純喫茶」をモデルにしたというブルーボトルコーヒーに代表されるサードウェーブと云われるコーヒーが或る意味日本に“里帰り”してきました。これは、謂わばコーヒーの“原点回帰”とでも言えます。
そのサードウェーブのスペシャルティコーヒーやシングルオリジンまでいかずとも、個人的には我が家でのドリップコーヒーはモカブレンドで十分でした。
というのも、これまた以前にご紹介した通り、コーヒー用の水に「平成の名水百選」に選ばれている「松本城下町湧水群」の一つで、個人的には一番美味しいと感じる「源智の井戸」の水を隔週で汲んで来てドリップ専用に使わせてもらっていますので、その水の良さも手伝ってこのモカブレンドで十分満足していました。
また一方で、昨年渡米した長女もコーヒー好きで、我々が上京すると連れて行ってくれた飯倉片町の外苑東通りに面した「VERVE COFFEE ROASTERS (ヴァーヴ・コーヒー・ロースターズ六本木)」でシングルオリジンのコーヒーをご馳走してくれたり、また松本に帰省して来た時には丸山コーヒーや市内にも何軒かある拘りの自家焙煎のコーヒーショップでスペシャルティコーヒーを買ったりしていました。
そして、次女の婿殿もお酒はあまり飲まない代わりにこれまたコーヒーが好きで、家内が次女の育児支援で孫たちの世話に毎月行く時のお礼にと、自身も飲んでいる勤務先の病院近くの自家焙煎のコーヒーショップのシングルオリジンのパナマ産「ゲイシャコーヒー」を、いつもお礼に豆で持たせてくれています。
因みに、このコーヒー豆で云うところの「シングルオリジン」とは、
『「コーヒーを農場単位で考える」ことで、シングルオリジンコーヒーという言葉の意味は、生産国という大きなカテゴリーではなく、農場や生産者、品種や精製方法などの単位で一銘柄としたコーヒーのことを指します。 ちょうどワインと同じように考えていただければ分かり易い。』とのこと。
そして、スペシャルティコーヒーは「生産国においての栽培管理、収穫、生産処理、選別そして品質管理が適正になされている」ことがその条件とされるなど、コーヒー豆におけるトレーサビリティやサステナビリティの概念がその背景にあります。
こうした長女や婿殿のお陰で、我々も時々はこうしたシングルオリジンやスペシャルティコーヒーの美味しさも知る様になりましたが、年金生活者の身では毎日ゲイシャコーヒーを楽しむという訳にもいきません。
・・・というのが、我が家のこれまでの“珈琲事情”だったのですが、ここで“異変”起こりました。それは、昨年6月の日経新聞でも報道されていたのですが、
『コーヒー各社が相次いで家庭用製品の値上げに動いている。味の素AGFは9月に合計116品目で最大30%価格を引き上げ、ネスレ日本は一部の商品について内容量を増やしながら値上げする。背景には気候変動による世界的なコーヒー豆の不作がある。
キーコーヒーは8月、家庭用コーヒー製品を約2年ぶりに値上げする。店頭価格は20〜30%上昇する見込みで、全国に45店舗あるキーコーヒーの直営店での価格も順次引き上げる。
価格高騰の背景にあるのは世界的なコーヒー豆の不作だ。インスタントコーヒーなどに使われるロブスタ種は、最大生産国であるベトナムで高温や干ばつなどに見舞われた。国際価格指標であるロンドン先物(中心限月)は6日、1トン4400ドル近辺まで上昇し、過去最高値を更新した。19年末比で3倍ほどに急騰している。』
こうした状況下に、更に円安と人件費や資材価格の高騰も加わってでしょうか、我が家で購入しているジュピターコーヒーも昨年秋の9月末に遂に一斉に値上げ。これまで買っていたモカブレンドが、200gで670円から1370円(税込1452円)へと、ナント倍以上に値上げされてしまいました。
ジュピターコーヒーでは四半期に一度くらいの頻度で30%OFFでの期間限定販売がされていて、この時期にはモカブレンドだと200gが470円!で購入出来たので、年金生活者としては大変有難く、その時に纏めて1㎏購入させてもらっていました(ジュピターではちゃんと酸化防止で真空パックしてくれます)。
それがいくら円安と不作の影響でコーヒー各社値上げとはいえ、またその状況の厳しさを十分理解出来たとしても、いくら何でもまさか一挙に2倍以上とは・・・。唖然として、何かの間違いかと値札を二度見して確認したほどです。しかも「イヤイヤ、どう考えても2倍は無いだろう!?」と、後日念のため再確認したのですが、残念ながら見間違いではありませんでした。
従って、値上げ後は仮に30%OFFで購入出来ても、モカブレンド200gが1000円を超え、一般販売期間では200gが1500円にもなります。これでは、例え30%OFFの割引期間ですら100gが500円前後で販売されている他のメーカーと同じで、通常価格ではむしろ他社よりも高くなってしまうどころか、下手をするとブレンドではなくモカ100%の豆が買えそうです。ジュピターコーヒーの他の輸入食品は知りませんが、これでは少なくともコーヒーを購入する意味が全く無くなってしまいました。
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ツルヤには他にも京都発祥の老舗である小川珈琲の有機栽培の豆が最近販売されているのですが、マイルド、リッチといったブレンドだけで、その中には残念ながらモカはありませんでした。
そこでスーパーマーケットでの豆購入は諦めて、今度はマンションからも近い征矢野に塩尻が本社の「三澤珈琲」の松本店があるので、時々家内が夜コーヒーを飲みたくなった時のためにデカフェコーヒー(カフェインレスコーヒー)を買いに行っているのですが、この三澤珈琲も軽井沢の丸山珈琲同様に、世界中から厳選したコーヒー豆を自家焙煎して業務用中心に家庭用でも小売りしているコーヒー専門店です。今度は、三澤珈琲で色々試して好みの豆を異探してみることにしました。
地球温暖化に伴う世界的なコーヒー豆の不作の影響で、どうやら“コーヒー豆狂騒曲”が暫く続きそうです。
8月29日付けで、タブロイド判の郷土紙「市民タイムズ」に掲載されていた記事(記載されていたお名前はアルファベットの頭文字に変更しました)。
『松本市中央3の市特別史跡「源智の井戸」の清掃活動が曲がり角を迎えている。30年以上にわたって活動を担ってきた地元・宮村町一丁目町会(B町会長)の「源智の井戸を守る会」が、高齢化と後継者不足のため5月に解散。現在は有志が細々と続けているが「先が見通せない」と不安の声が上がる。地域のシンボルで観光名所でもある井戸を安定的に存続させるため、行政の関与を求める声もあり新たな対応が求められている。
会解散後は、「そうは言っても井戸を放っておけない」と60~80代の町会有志4人が「井戸と花の会」(O代表)をつくり、月2回集まって井筒内の砂利に付いた藻を取り除いたり周囲の雑草を取ったりしている。(中略)
守る会は7月、井戸を管理する市の担当課に解散を報告し、今後の市の関与を求めた。同課は、地元主体の現在のやり方は難しくなっていることを認めつつ「井戸は地域のシンボルであり地元が関われる体制は必要。業務委託も含め、来年度に向けて持続可能な形を模索したい」とする。
中心市街地には、観光資源や災害時の生活用水として市が平成10年代から改修・整備を進めた井戸が21カ所ある。そのほとんどが町会などを通じて住民が日常の手入れを担っているが、少子高齢化や町会加入者の減少などで源智の井戸のケースと同じ問題を抱えるところは少なくない。
B会長は「井戸は地元の誇り。清掃できなくなったからといって任せっ放しにはしない。どんな関わり方がいいのか地元としても考えていきたい」と話している。』
環境省の「平成の名水百選」にも選ばれている松本の「まつもと城下町湧水群」の中でも、戦国時代の世から“当国一の銘水”と謳われた井戸であり、我が家では毎日のコーヒーのドリップ用に10年前からほぼ隔週で水を汲み行って戴いて来ているので、これまでも何度かブログでも紹介させていただいています。
はっきりとした四季があり、温帯に属する日本列島はある意味“水の国”であり、水資源に恵まれた列島です。四季の中で、雨季である梅雨や台風、そして雪などのお陰で降水量も多く、世界平均と比べて我が国の年間平均降雨量は約1.6倍にも及ぶと云います。
その水の豊富さと共に、この国の“水の旨さ”をそこに暮らす我々日本人はあまり意識していないかもしれませんが、海外に行くと容易にその違いに気付かされます。
水に関して、例えばエッセイストの平松洋子女史の「水の味」(以下、第497話より一部引用)に、日本の水について興味深い記述があります。
『「・・・煮る、さらす、浸す、茹でるといった水を中心とした調理法で、微妙な味わいで素材を引き立たせる日本料理は、京都の軟水だからこそ進化した」という件(くだり)でした。その逆で、フランス料理は硬水だからこそソースがミネラルと結合することでしっかりと主張し、切れが出るのだとか。シチューのようにコトコトと煮込む欧州の料理も硬水だからこそ、なのだそうです。また、我国でも関西の軟水と江戸の硬水の違いにより、お米の炊き具合が全く違うのだとか。その結果、「硬水で炊くために米が“粒立つ”江戸では、一粒一粒がくっ付かず、空気を含めてフワっとなるからこそ握り寿司が発達し、一方の軟水の関西では米粒が融合し交じり合うことから棒寿司(箱寿司/押寿司)が発達したのだ」・・・。』
『すると、ちゃんと井戸の掲示板に、市が県薬剤師会に依頼(H27.7.30採水)した、今年度の水質検査の結果報告書が貼ってあり(薬剤師会のHPにも掲載されています)、「源智の井戸」は「硬度140」だそうです(ネット上には「硬度113」と記載した別の記事もあり)。
国ごと、また規格によって必ずしも分類が統一されていないようですが、一般的には硬度100以下が軟水。300以上が硬水。その間を中硬水と呼ぶという基準に従うと、「源智の井戸」は中硬水となります。ところが、すぐ近くにある酒蔵の「女鳥羽の泉」は軟水とのこと(因みに、諏訪地域の酒蔵で使われる霧ケ峰の伏流水も軟水。硬水の代表格は灘。新潟も軟水だそうですが、「天狗舞」は中硬水とか)。
この狭いエリアでも、水源によって水脈が違い、その水質は異なるようです。因みに我が国の生活水の80%は軟水とか。逆に石灰質の地層の欧州(大陸)は硬水。一般的に、硬度は炭酸カルシウム(CaCO3)の濃度で表されますが、旨味はそれだけでは無いようです。一口にミネラルウォーターと言っても、例えば“南アルプスの天然水”は軟水(硬度30)で、エビアンは硬水(硬度304)。昔から飲みなれた軟水の方が、日本では好まれるそうです(お腹にも優しい)。硬度を示すカルシウムとマグネシウム以外に、カリウムとナトリウムもミネラル分とされています。
また、緑茶は軟水の方が旨味が出て、紅茶は硬水の方が香りが立つとか。そして、コーヒーは、同じ豆でも軟水の方がマイルドで、硬水の方が苦味が引き立つとのこと。要するに、硬度を示すCaCO3の数値だけでは水の旨さは表せないということでしょうか。
一般的に言えば、煮物などの和食用には、「源智の井戸」は中硬水で余り向かないということになりますが、果たしてどうなのでしょうか?
要するに、“自分に合った水を、自分の舌で探す”しかないようです。その意味で、「源智の井戸」はミネラル分が豊富で、さすがに当国(信濃)一と言われただけの美味しい水でした。』
(源智の井戸などの湧水が流れ込む榛の木川や蛇川にはニジマスが棲んでいて、また人が植えたモノかもしれませんが、清流にしか育たない山葵も生えていました)
これまで、ただ水を頂くだけでは申し訳なく、井戸の脇に有る小さな祠に僅かばかりのお賽銭を行った都度納めさせては頂いては来たのですが、自分にも何か出来ることは無いのかと、居ても立ってもいられませんでした。
そこで、市役所のH/P経由で広報課にメールを送り、もし必要があれば自分はボランティアとして井戸清掃に参加可能な旨を連絡してみました。
しかし特に何の反応も無かったので、新聞報道を受けて、きっと市や地元町会で今後の対応について何らかの対処がされたのだろうと思って安心していました。
ところが、連絡して3ヶ月も経った11月末。突然、市役所の担当課の方から連絡があり、どうやら報道後も特に状況は変わっていない様子。その担当の方から井戸を清掃している代表者の方の連絡先を教えられて、未だもし興味があったら連絡してみてくれとのこと。
早速電話で連絡をしてみると、藻の繁殖が弱まる冬季は月二回の清掃をしていて、連絡をした数日後がちょうど当月の清掃をする日なので、もし都合が良ければ見学がてら参加してみてくれとのことでした。
そこで、その当日。未だ明けきらずに暗い内に家を出て、渚から歩いて20分。朝6時半過ぎに「源智の井戸」に到着し、これまで水を頂いて来たお礼も兼ねて、地元の有志の方々の井戸の清掃活動に、私もボランティアとして参加することになりました。