みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科技工士の三溝 恒幸です。
今年は梅雨が長引き、夏が短くなりそうな気配ですが、そんな中でも心は晴れやかに過ごしたいものです。
さて最近、糖尿病と歯周病が相互に関連しているという記事を目にしました。実はこのことは、20年程前から少しずつ発表がなされておりました。歯周病が軽度のグループに比べて重症のグループに糖尿病である人が10倍近くもいたというものなどです。ただし、当時は調査による研究であり、そのメカニズムまでは明らかにはされておりませんでした。
2000年代後半になると、歯周病により血液中に炎症性の物質が放出され、それがインスリンの働きを悪くするということがわかってきました。
そして、糖尿病により血糖値が上ると微小な血管が傷つけられことにより歯茎の血流が滞ることにより、歯周組織の状態が悪化します。さらに糖尿病では免疫力が低下し、脱水のため唾液も減って歯周病の原因細菌の感染が広がりやすいということもわかってきたようです。
また、糖尿病の患者に対し有効な歯周病治療を行うことが、血糖値の減少に関与することもわかってきました。
歯周病は、全身的な炎症と比べ軽く考えがちですが、慢性化することによってじわじわと長期にわたって身体に悪影響を及ぼす危険性をはらんでおります。歯周病によってリスクが増大する疾患として糖尿病のほかに、心臓や血管の病気、早期低体重児出産、骨粗しょう症、誤嚥性肺炎などがあげられます。充分に気を付けたいものです。
当院では、歯周病治療に北欧式予防管理型根本的歯周病治療システム(THP)を県下で唯一導入しております。心配な方は是非ご相談ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。