皆さんこんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
デンタルマネージャーの塩原由理です。
患者さんから
「最近、歯磨きで歯がしみるんです。」
と相談を受けました。
皆さんは歯磨きやうがいで歯がしみることはありませんか?
それは知覚過敏かもしれません。知覚過敏とはむし歯ができた訳ではなく、歯がしみるような症状をいいます。
では、なぜむし歯でなくても歯がしみる症状が起きるのでしょうか?
知覚過敏は冷たいものを飲んだ時に起きる事が多いですが、歯ぎしりやくいしばり、強すぎる歯みがきなどによっても起きます。
歯の表面のエナメル質がすり減り、欠けることなどによって歯の象牙質が露出することで、神経へつながる象牙細管から刺激が伝わりやすくなり、痛い・しみるといった症状が現れます。
知覚過敏の治療法を紹介します。
①知覚過敏用の歯磨き粉を使う
ご自宅で試せる対策ですが、知覚過敏用の歯磨き粉は、硝酸カリウムという成分により歯の神経を興奮しにくくさせて痛みを感じるのを抑えるという作用を利用しています。1~2週間くらい使い続けると、症状が緩和される効果が期待できるようです。
②歯科医院でしみる部分をコーティングする(薬剤を塗る)
象牙質が露出するとしみるのが知覚過敏ですが、露出した象牙質の表面に歯に近い成分の材料を塗ると、痛みを感じる神経への刺激を遮断してくれ、知覚過敏を抑えてくれる効果があります。また、しみる症状が日常生活に支障がでる程度の場合、レジン(樹脂)・歯科用セメントなど、薬の塗布ではなく物理的に象牙質をカバーするコーティング材を使用する事もあります。
ちなみに薬の塗布の場合、1回だけでなく数回塗布しなければ効果を得られないこともあります。コーティング材による治療の場合、毎日の食事や歯磨きで剥がれる事があり、剥がれてしまうと効果はなくなりますので人によっては数カ月で効果が薄れてきます。
③マウスピースをつける(歯ぎしり・くいしばりの対応のため)
歯ぎしりや食いしばりなど過剰な力が歯の負担になっているときに、知覚過敏が起きる事があります。
起きているときの食いしばりは、意識してやらないようにできますが、寝ているときの歯ぎしりは『マウスピース』という歯をカバーする器具を使用し歯ぎしりによるエナメル質、歯周組織の破壊を防ぐ治療が行われます。
寝ているときの歯ぎしり・食いしばりは、自分一人ではなかなか気付かないものです。音の出る歯ぎしりもあれば、音の出ない食いしばりもあり、家族に指摘されたことがなくても実は知らず知らずのうちに「疲れ・ストレス・不安」などから歯ぎしりをしていることもあります。
心配なことがございましたら、どうぞご相談くださいね。
最後までお読み頂きありがとうございました。