みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科医師の永田郷です。
今日で東日本大震災から7年が経ちました。私は当時、東京の実家にいましたが、震源から離れた場所にいたにも関わらず、とにかく怖かった記憶があります。何かがあってからでは遅いのだと感じた方も多く居たのではないかと思います。なので、今回は急に人が倒れていたら、パニックにならずに助けられる知識を持とうと思い書かせて頂きます。
1、意識の確認
傷病者を発見したら、肩を叩き、耳もとで大きな声でよびかけます。
例「もしもし、大丈夫ですか!」
2、周囲に助けを求める
意識がない場合は大きな声で周囲に助けを求めます。
例「誰か来てください!人が倒れています!」
3、救急車とAEDの手配
助けが来たら、救急車の手配とAEDをもってきてもらうように頼みます。このとき、それぞれ特定の人に頼みます。
例「あなたは救急車をよんでください。あなたはAEDをもってきてください」
また、周囲に人がいない場合は、自分で119番通報し、すぐに4を行います。
4、軌道の確保と呼吸の確認
手で下あごの先をあげ、気道を確保します。次に、自分の頬を傷病者の鼻と口に近づけ、目線を傷病者の胸に向けます。この状態で、
(1) 胸や腹部が上がり下がりしているか
(2) 呼吸音が聞こえるか
(3) 息が頬で感じられるか
を確認します。呼吸していない、または正常な呼吸でない場合(しゃくりあげるような呼吸、途切れ途切れの呼吸)は、すぐに 5 を行います。
5、人工呼吸
額を押さえている手の親指、人差し指で傷病者の鼻をつまみます。次に、自分の口で傷病者の口を覆うように塞ぎ、1秒かけて息を吹き込みます。これを2回行います。このとき、胸がもち上がっているか、確認しながら行なうようにして下さい。ただし、胸がもち上がらなくても、人工呼吸は2回までとし、すぐに6を行います。また、傷病者が口から出血している、嘔吐物がある、C型肝炎などの感染症が疑われる、といった人工呼吸が躊躇われる場合は人工呼吸は行わずに6を行います。
6、胸骨圧迫(心臓マッサージ)
人工呼吸を2回行なったら、胸骨圧迫(心臓マッサージ)を開始します。胸の真んなかに手の付け根を置き、もう片方の手を重ね、両手の指を組みます。肘を伸ばし、垂直に圧迫(傷病者の胸が4~5cmくらい沈む程度の強さ)します。このとき、早いテンポで、絶えまなく行なう様にして下さい。これを30回続けます。
7、胸骨圧迫と人工呼吸を繰り返す
胸骨圧迫を30回行なったら、人工呼吸を2回行いますこの胸骨圧迫と人工呼吸の組み合わせ(30:2)が心肺蘇生法です。傷病者が通常の呼吸をし始めるか、救急車が到着し、救急隊に引き継ぐまで、休まず続けます。
命に関わる重篤な状態のときに行う応急手当が救命処置です。今回は、その救命処置のうち、心肺蘇生法のやり方をご説明しました。身近な人が目の前で倒れたとき、その命を救うために皆さんにできることは何か。これを機会に、ぜひ覚えて頂ければと思います。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。