みなさん、こんにちは!
鴨居歯科、インプラントセンター
歯科医師の青柳恵子です。
木枯らしの冷たさが身にしみる季節になりましたが、お変わりございませんか。
今回は、抜けた歯を補う治療法についてお伝えいたします。
もし歯を失ってしまったら、そこには人工的な歯を補う治療が必要になります。治療法にはブリッジ、入れ歯、インプラントの3種類があります。それぞれの治療法には長所や短所があり、それらの特徴について解説を致します。
ブリッジ:歯のない部分の両隣の歯を削り、連結した形の冠を被せます。土台になる歯は今まで以上に負荷がかかるため、この治療法が適さない場合があります。
長所)治療期間が短い
固定式で違和感が少ない
銀歯なら健康保険が適用できる
保険治療外にはなるが審美性の優れた素材を使用できる
短所)両隣の歯を土台とするため、むし歯でない歯を削る必要がある
両隣の歯に負担がかかるため、将来、歯根破折の可能性がある
土台となる歯の状態により、ブリッジができない場合がある
入れ歯:歯のない部分に取り付けて、取り外しのできる入れ歯を製作します。
長所)治療期間が短い
両隣の歯を削る必要がほとんどない
健康保険で治療できる
清掃しやすい
保険治療外の薄い金属の板で作る入れ歯は異物感が少ない
短所)異物感がある
噛む力は天然歯の15%ほど
審美性において劣る(保険治療外には金属のバネを使用しないものもある)
取り外しの必要がある
将来、歯ぐきがやせていく
インプラント:手術によりチタンでできた人工の歯根を顎の骨に埋め込み、その上に人工の歯を固定します
長所)自分の歯と同じように噛める
両隣の歯を削る必要がない
他の歯に負担をかけない
審美性に優れている
固定式で違和感がない
インプラント成功率は95%以上
短所)手術の必要がある
健康保険では治療ができない
治療期間が長い(約4~6カ月)
骨や全身の状態によってはできない場合がある
タバコを吸う方にはお勧めできない
もし歯を失ったままの状態で放置しておくと、歯がないスペースに向かって噛み合う歯が伸びてきたり、両側の歯が抜けたスペースに向かって傾いてきたりします。そのことによって噛み合わせのバランスが崩れ、顎の痛みや肩こり、偏頭痛や無気力・イライラなど、身体に悪影響が出てきます。
ですので、きちんと噛めるように治療することが必要になり、今後は歯を失わないように予防していくことが大切になります。
好きなものを食べて、楽しくおしゃべりをし、毎日を生きいきと過ごすことができるのは、お口が健康だからこそ実現できるのかもしれません。よく噛めるようにして、胃腸への負担を減らし、脳への血流を良くして若返りましょう。
鴨居歯科医院は皆様のお口の健康から全身の健康に向けて、より豊かになっていただきたいと心から願っております。