みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
デンタルマネージャー
塩原由理です。
特別なホワイトニングをしていないのに真っ白な歯の人もいれば、毎日時間をかけてブラッシングしているのになんとなく歯が黄ばんでいる人もいます。歯の白さはなぜ人によって違うのでしょうか。
先天的な歯の色は、エナメル質の色や厚さ、皮膚の色によって決まりますが、歯は習慣によっても変色しますので、子どものときは白くキレイな歯だった人が、徐々に黄ばんだ歯になることもあるのです。歯の色を変えてしまう要因を見ていきましょう。
1. 食べ物による色素沈着
色素が強く、エナメル質に沈着しやすい食べ物を日常的に食べることで、歯の色が黄ばんでしまうことがあります。その中でもタンニンと呼ばれる成分には注意が必要です。タンニンはカルシウムと結合しやすいという特徴がありますので、カルシウム成分でできている歯の表面につきやすく、簡単には落ちません。
このタンニンが多く含まれる飲み物には、コーヒーや紅茶、緑茶、ウーロン茶、赤ワインなどがあります。日常的に飲むと歯の色が変色してしまうこともあるでしょう。
また、トマトソースやカレー、ブドウ、ブルーベリーなどは色素がそのまま歯のエナメル質の溝に沈着しやすいので、食後は丁寧に歯を磨くようにしてくださいね。
2. タバコによる色素沈着
日常的にタバコを吸うと、歯だけでなく歯肉にもヤニがついてしまい、黒みがかった黄色に変色してしまいます。
3. 加齢による歯の色の変化
エナメル質は加齢とともに徐々に薄くなっていきます。そのため、若いときと比べると象牙質の色がくっきりと見えるようになり、黄ばんでしまうことになります。
また、象牙質の色は元々黄色っぽい色ですが、年齢を加えることで黄味が強くなってしまうのです。そのため、歯は一層黄色く見えることになるでしょう。
4. 病気による歯の色の変化
むし歯で歯のエナメル質が溶けた状態になると、歯は黄ばんで見えるようになります。むし歯が進行して歯髄から出血が起こると、歯は黒紫色に見えるようになります。さらにむし歯が進行すると、歯髄が壊死してしまったり、神経治療のために歯髄に手を加えたりしますので、歯は黒みがかった色に変色してしまうのです。
歯の色が変わるのはむし歯によってだけではありません。飛んできたボールに歯が当たったり、転倒して歯をコンクリートなどに強くぶつけてしまったりすると、歯髄から出血して歯全体が黒紫色に見えてしまうこともあります。
病気や加齢によって歯の色が変わってしまうと、歯の内部の問題となりますので、簡単なケアだけでは歯を白くすることができません。ですが、食べ物やタバコ、その他の汚れがついて歯の色が変わっている場合は、歯の表面に手を加えるだけで充分にキレイにすることができます。
歯ブラシやデンタルフロスでは、歯に根深くついてしまった汚れや歯石を落とすことができません。
治療が終わったら3ヶ月~6ヶ月に一度歯科医院でクリーニングをして、溜まった汚れを落としましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。