みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
デンタルマネージャー
塩原由理です。
口腔内の歯肉の内側などに山のような硬い"コブ"は出来たりしていませんか?
最近、患者さんから「このコブは何かしら?」との質問がありました。
この山のような"コブ"は、『骨隆起(こつりゅうき)』と呼ばれています。
骨隆起とは、外骨症(がいこつしょう)とも呼ばれ、骨が過剰に発育したものです。
子どもの時にはほとんど見られることはなく、年を取るとともに出現し、男性より女性に多く見られる傾向にあるそうです。
口腔内に骨隆起が認められると、「食いしばり」「歯ぎしり」の習慣があるかもしれません。
食いしばり、歯ぎしりの時の噛む力というのは普段の数倍の力があり、その過剰な力が積りに積もって骨の隆起を促してしまうそうです。
顎の骨は日常的に噛む力を受け止めている部分です。
歯ぎしり、食いしばりによって過剰な負担がかかれば、顎の骨は耐えきれず、防御手段として骨を発達させる事で対応するのではないかと言われています。
比較的多いのが、下の歯の内側の奥歯と前歯の真ん中あたりの小臼歯と呼ばれる歯の歯肉面に、左右対称に出来る事が多くこのあたりに強い力が加わりやすいからだそうです。
それ以外にも、上下の大臼歯辺りの唇側、内側、口蓋とよばれる上顎の真ん中辺りです。
指や舌で触ると表面はツルツルとしていて、硬いです。
骨隆起を作らない為に食いしばり、歯ぎしりをしないように注意をすればよいのですが、無意識にしてしまっている、食いしばり、歯ぎしりをどのようにコントロールすればいいのかな?と思うかもしれませんね。
でも、気づきさえすれば減らすことができます。
・上下の歯が当たっていませんか?
上下の歯は何もしていない時は接触しておらず、通常2ミリ程度離れていて、会話や食事をする際に接触する時間を含めても、上下の歯が接触しているのは『1日20分程度』が正常だと言われています。
頬の粘膜、舌の辺縁に波を打ったような歯列の跡がついている方は接触癖がある方だそうです。
・マウスピースの力で緩衝する
骨隆起は、食いしばり、歯ぎしりが強い方に多く見られます。
特に寝ている時に無意識に行っている事が多いので、歯のすり減り、歯のダメージを防ぐためにも、マウスピースの使用は効果的です。
現代人はストレスなどが原因で、食いしばり、歯ぎしりをしている人が多いと言われています。
全身の健康維持、改善、ストレス軽減は自分自身の意識次第です。
ストレスを上手くコントロールしマウスピースなどを利用するなど、出来る事から始めて歯や顎の負担を少しでも減らしてあげて下さいね。
気になりましたら、ご相談ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。