鴨居歯科かもしか通信

かもしか通信は長野県塩尻市にある
『鴨居歯科医院』・『鴨居歯科インプラント審美サロン』のスタッフブログです。
このブログでは、院長のコラムや、スタッフがリレーでつづる日記などをお届けします。

かもしか通信

皆さんこんにちは。
長野県塩尻市にある鴨居歯科医院審美サロン
歯科医師の田中です。

4月もあっという間に終わりましたね。暑い日も増えてきて気温差で体調を崩されていないでしょうか。旬の食べ物を食べる事を一年の目標にしている僕ですが、このGW、タケノコを意識してたくさん食べることができ、また患者様から頂いた、こごみを美味しく頂けました。本当にありがとうございました。

僕が購読している雑誌から面白い記事を見つけましたので今日は紹介したいと思います。


近年、親知らずが全く生えてこない人が増えていると耳にした。どうやら現代の若者の歯の数は減少傾向にあるらしい。そんな歯が退化(進化?)傾向にある私達とは対照的に、自然界では信じられない位歯が生えてくる生き物がいるという。その数は数万本?!というから驚きだ。得体のしれない怪物か?はたまた未確認生物(UMA)なのか?そうではない。答えは、よく海の王者と例えられるあの生物、「サメ」である。サメと聞くと、1970年代の大ヒット映画『ジョーズ』を思い出す人も多いのではなかろうか。あの映画でひときわ、誇張されていた鋭いサメの歯がまさにそうなのである。ちなみにサメは軟骨魚網 板鰓(ばんさい)亜目に分類され、哺乳類ではなく魚の仲間。世界中に540種類ほど生息している。

人間の歯が一生のうちに生え変わるのはたったの1回。これは誰でも知っている事実であるが、サメは違う。サメの歯は抜け落ちてはまた生えてくる使い捨ての歯。1本の歯が抜け変わる早さは、種類や年齢によって異なるが、平均一週間程で、サメが生きている間中、ずっと生え変わり続ける。

どのような構造になっているかというと、サメの顎を裏側見てみるとわかりやすいそう(もし水族館など機会があったら見てみて下さい。)そこには待機歯が数列ほど準備されており、ベルトコンベア式に顎の裏側にある歯が一番外側の待機歯を押し出す。一番外側の機能歯が抜け落ちると、次に控えていた待機歯が立ち上がり、機能歯になるという仕組みだ。サメはエサを食べた時に歯が欠けてしまったとしても、すぐに新品の歯に交感されるのだ。

ここで人間の歯の構造を熟知されている皆さんは大きな疑問を持つことだろう。かれらの顎の構造は人間のそれとは大きく異なり、サメの歯は顎の表面の筋肉に乗っかっているだけ。歯の根元が少し筋肉に埋まっているくらいで顎骨まで埋没していない。よってこの構造は、歯を乗せた筋肉が口の中から外側へ少しずつ移動していくことを可能にしている。しかしながら、顎の裏側から無限に歯が製造されていく過程は、サメの生態をいくら学んだ私もいつも不思議に思うものだが。

映画『ジョーズ』のモデルとなったホホシロザメは、サメの中でもとくに大きい歯をもっている種類である。歯の数を数えてみると、上顎左13本、右13本、下顎左11本、右11本であった。具体的に計算してみよう。1本の歯が1週間で生え変わり、サメの寿命を仮に20年とした場合、このサメが生涯使う歯の数は何本になるのか。

合計機能歯数
48本×52週×20年=49920本

この計算によれば、たった1匹のサメが生涯に使い捨てる歯は、なんと5万本近くということになる。彼らはむし歯の心配をすることも、もちろん親知らずがどうこうといった心配をすることもない。毎日3回しっかり歯磨きをして、8020運動を推奨している私の気持ち、サメには永久にわかるまい

参考文献 GC CIRCLE No.153
       シャークジャーナリスト
       沼口 麻子 先生の記事から抜粋

最後までお読み頂きありがとうございました。

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