みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科医師の岡本 文です。
みなさん、「歯石」って聞いたことありますか?
歯科検診などで、「歯に歯石がついていますね。」と言われるあれです。
では、歯石とは何なのでしょうか。
歯をきれいに磨いたつもりでも、4時間から12時間経つとお口の中では細菌が増えていきます。
増えた細菌は、歯にこびりつき、細菌同士がくっついて歯垢(プラーク)になります。
この歯垢(プラーク)でしたら、まだ歯ブラシで落とすことができます。
お口の中では、食事をすると歯から唾液中にカルシウムやリンなどのミネラルが溶けだします。
溶けだしたミネラルは、再石灰化で歯に戻ります。
(ガムや歯磨き粉のCMなどでよく聞く「再石灰化」とは、溶けだしたミネラルが、唾液の作用でまた歯に戻ることをいいます)
この唾液中に溶け出したミネラルが、歯に戻る前に歯垢(プラーク)に捕まってしまうと、歯垢はミネラルを含んで硬くなります。
これが歯石です。
歯石自体は何か悪さをするわけではありません。
しかし、歯石の構造は軽石の様になっていて、小さな空洞がたくさんあります。
ここにお口の中の細菌が住み着いてしまうのです。
むし歯や歯周病の原因菌の隠れ家になってしまうのですね。
歯石はミネラルを含んで硬くなってしまっているので、もう歯ブラシでは落とすことができません。
定期的に歯科医院に行って、取ってもらいましょう。
定期健診とプロによるクリーニングで、スッキリきれいなお口を保ちましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。