みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科医師の花岡 泉です
寒の戻りで、肌寒い日が続き、体調管理に気をつけたいですね。
先日、「下の歯がぐらぐらになってしまった」と、来院された患者さん。レントゲン写真を撮影しますと、歯の根の周りの骨が、ほとんどありません。
やむなく、歯を抜きました。
この患者さんのように、歯周病などで骨がなくなってしまいますと、多くの場合歯を失います。
歯を失ったところの顎の骨が少なかったり、骨の密度が低かったりする場合は、人工の歯根いわゆるインプラントが植立できません。
また、骨が平らで、入れ歯が合わない、人工歯根のケースが適応でない。このようなケースには骨の移植が必要です。そのため歯科臨床では、顎の骨を造成する方法が数多く開発されてきましたが、これまで手術をせずに骨造成を促進する方法はありませんでした。
2016年3月東京医科歯科大学は、マウスの口腔内への注射によって顎の骨を造成させることに、世界で初めて成功したと発表がありました。
この研究は、骨が欲しい部位に注射するだけで骨を作れることを、マウスモデルで示したものです。
まだまだ、研究段階ですし、実際に臨床に応用されるまでには時間もかかります。
今回開発された、注射で患者に負担の少ない顎骨造成方法は、期待したいですね。
本日もありがとうございました。