みなさんこんにちは。
長野県塩尻市鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
デンタルマネージャーの田崎綾佳です。
舌には正しいポジションがあります。今回は低位舌の見分け方と治し方について紹介したいと思います。
舌は解剖学的にその断面を見ると、顎の骨の直ぐ上あたりまである厚い筋肉の塊で、その筋肉も非常に発達しています。そして健康ならば、口を閉じている時は舌は上顎にぴったり付いているものだそうです。
しかし、老化などで筋力が低下すると自分の重さを支えきれずに形が崩れ、下方に下がり、気道の方へはみ出して圧迫するようになります。
この状態を「低位舌」といいます(医学的にそう言うのかは不明)。
「低位舌」だと、以下のように身体に悪い影響を及ぼすようになります。
・気管を狭くするので、睡眠時無呼吸症候群になりやすく、日中に眠気を覚え、交通事故の危険もある。
・口呼吸をしやすくなるので、口の中に雑菌が繁殖しやすくなり、口臭・歯周病の原因となる。
・二重顎になる
・「低位舌」は水など液体を飲み込む時に、気管に蓋をするスイッチの働きが低下し、誤嚥しやすくなり、肺炎になりやすくなる。
低位舌の人がなりやすい病気など
・誤嚥性肺炎
・睡眠時無呼吸症候群
・口呼吸、歯周病
・二重アゴ
舌の状態が低位舌(舌の筋力が衰えている)かどうかテストする方法
[牛乳飲み込みテスト]
まず、舌を巻いて、10ccほどの牛乳を下あごに溜めます。そのまま口は開いたままで上下の歯を合わせ、舌で舌顎内の牛乳をすくい、周りにこぼさず飲み込めたらOKです。
低位舌でなく、舌の筋力に問題なし、となります。
他に「低位舌」かを見分ける方法としては、
・舌のまわりに歯型がついている(舌が上顎から離れているので、左右の歯に触れているから)
・舌が白っぽい(同じく舌が離れているので、表面に汚れが残るから)
これらがある人は、低位舌の可能性があります。
「低位舌」を治す方法
これは舌の筋力をアップさせる簡単な方法です。
『べろはたから』という言葉を大きな声でハッキリと言うだけです。
1日に20回言います。「べ」は舌を大きく出すように言います。
これらの言葉は、舌の動きの特徴で筋肉が鍛えられやすいのだそうです。数日後には効果が出始め、1週間後には歯型もなくなり、牛乳テストもできるようになるらしいです。
低位舌な方は是非試してみてください。
最後までお読みいただき有難うございました。