みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科医師の岡本 文です。
だんだん寒くなってきました。
風邪など体調を崩さないよう気をつけてくださいね。
皆さんは風邪をひいて食欲のない時にイオン飲料飲みたくなりませんか?
今日はお子さんにイオン飲料を飲ませる際に気をつけるポイントについてお話します。
風邪が重症になると、発汗やおう吐で水分と電解質(ナトリウム、カリウムなどの金属イオン)が必要以上に失われることも。そんな時、電解質補給にイオン飲料は役に立ちます。
ところが、健康な乳幼児にイオン飲料を与えると体内の電解質が濃くなり過ぎるため、体はそれを薄めようとして水分を欲します(のどが渇きます)。結果、絶えず飲みたくなるという悪循環に。
また、イオン飲料は糖分濃度が高いため、高血糖状態となって空腹を感じられず、食生活が乱れます。
歯に関して注意する点は、イオン飲料のpHは3.6~4.6と低いため、歯のエナメル質を溶かす作用が高く、むし歯のリスクを高めます。特に寝る前や夜中に起きた時に飲ませる習慣はイオン飲料が口腔内に残留するため問題です。
脱水が改善したら、水分はお茶、お水(白湯)に戻しましょう。イオン飲料を飲む習慣はむし歯になる原因のみならず、肥満や、食欲不振など子供の発育に影響を及ぼす恐れがあります。
イオン飲料は、砂糖が多いジュースより体に良さそうなイメージがありますが、思わぬ落とし穴に気をつけてくださいね。
最後までお読みいただきありがとうございました。