みなさん、こんにちは!
長野県塩尻市の歯科医院、鴨居歯科医院
鴨居インプラント審美サロン
歯科医師の大瀧真太郎です。
シルバーウィークの連休も終わり、今日から仕事という方も多いのではないでしょうか。だんだんと肌寒い日も増えてきましたが、体調には気をつけていきましょうね。
先日あるお母さんから質問をいただきました。小さい子供には歯で苦労させたくないんだけど、小さい時からできるむし歯の予防法はないですか?とのことでした。
むし歯の発生には、う蝕原性細菌であるミュータンスレンサ球菌の口腔内への定着(感染)が大きく関与することがわかっています。この感染は歯が生えるまでは起こらず、歯の萌出(6ヶ月頃)とともに開始され、19~33ヶ月に集中すると報告されています。そして、この感染が起こる時期が遅ければ遅いほど、将来的にむし歯にはなりにくいということもわかっています。
この感染の多くは主に両親など保育者からの唾液を介した伝播によって行われると考えられます。直接の口移しや食べ物の噛み与え、スプーンなどの食器の共有もその機会になりえます。
予防法としては、
子供が生まれる前
・母親や父親など同居する家族のむし歯や歯周病を治療し、口腔内のミュータンスレベルを下げておく
出生後1歳前の離乳期
①養育者が食べ物の口移しや噛み与えしないこと
②スプーンなどの食器を大人と共有しないこと
③哺乳瓶にミュータンス菌の好きな砂糖の入った飲料(ジュース、スポーツドリンク、乳酸菌飲料など)を入れて飲ませないこと
1〜3歳
①卒乳を1歳半前に行うこと
②食事や間食に砂糖を多く含まれた食品や飲料をあまり摂取させないこと
③養育者による仕上げ磨きを毎日行うこと
④フッ素を利用すること
(『知ってて得した!う蝕予防に活かせるエビデンス』より引用)
この3歳までの時期にお子さんの一生のむし歯のなりやすさが決まります、ぜひ意識してみてくださいね!
最後までお読みいただきありがとうございました。